インフォメーション
| 題名 | まんがでわかる 一緒にいると楽しい人、疲れる人 |
| 著者 | 有川 真由美(文)/ J a m(まんが) |
| 出版社 | PHP研究所 |
| 出版日 | 2023年05月 |
| 価格 | 1,375円(税込) |
13万部突破のベストセラーをまんが化!
「また会いたい」 「あの人といると楽しい」と言われる人は、どんなことをしているの?
この本では、著者が今まで出会ってきた「一緒にいて楽しい人」の話し方や、行動の習慣、考え方のエッセンスを紹介します。
ここに書かれた習慣をちょっと試してみるだけでも、人間関係のストレスがぐんと減り、相手から好感をもたれ、物事がうまくいくようになるでしょう。
だれでも「一緒にいて楽しい人」になることは可能なのです!
疲れる人にならないためのポイント、疲れる人への対処法も紹介。
引用:PHP研究所
ポイント
- 「この人と話すと楽しい!」と思ってもらうには、「面白い話をしなければならない」とか「沈黙の間をつくってはいけない」などと思わなくてもいい。人は、自分の話をしているときが一番気持ちがいい。だから、相手の話に興味を持ち、いいリアクションをしていれば、そこからどんどん話が弾んでいくものだ。
- 「この人といると疲れる」と思われる人の特徴としては、気分屋さん、自慢が過ぎる、自己中心的などが挙げられる。そうした人と関わるときは、適当に話をきいたり割り切ったり、自分が嫌な気持ちにならないコミュニケーションを心がけよう。
- 「気にしない人」になるためには「人がどう思うか」より「自分がどうしたいか」を優先しよう。「気にしない人」は一緒にいるとワクワクするし、さほど動揺しないので信頼される。まわりはあなたのことをさほど気にしていないし、他人のことを四六時中考えてる人などいないのだ。
サマリー
「会話がはずむ人」になる
「聞き上手」より「しゃべらせ上手」
「この人と話すと楽しい!」と思ってもらうには、「面白い話をしなければならない」とか「沈黙の間をつくってはいけない」などと思わなくてもいい。
人は、自分の話をしているときが一番気持ちがいいので、その話に相手が興味を持ち、いいリアクションをしてくれれば、そこからどんどん話が弾んでいくものだ。
相手にどんどんしゃべらせて話を弾ませるためには、次の3つを意識してみよう。
⑴ 感情でリアクションする
⑵ すぐに相手に話を振る
⑶ 相手が話していて楽しくなる話題を探す
「話を聞くこと」よりも、「話をさせること」が何より大切なのである。
会話のきっかけは、あたりさわりのないことからでいい
初対面の人に話しかけるのは苦手という人は多いだろう。
相手は何が好きで、何に興味を持ち、どんな仕事をしているのか、見当もつかないからだ。
しかし、そんなに難しく考えることはない。
一番手っ取り早いのは、天気や季節の話である。
ただし、さりげなく自分の話や相手に振る質問を織り交ぜることがポイントだ。
例えば、「ここに来るとき、桜が咲いているのを見たんですよ。この時期に珍しいですよね」と言えば、
「へー、珍しい。桜といえば…」と話を膨らませてくれるかもしれない。
話のきっかけを探っているのは、相手も同じである。
世間話をするように、気軽に話を提供すると、相手もほっとして応えてくれるはずだ。
また、「視野に入ってきたもの」から思いついたことを言ってみるのもいいだろう。
「今朝のニュースで聞いたこと」「その場の雰囲気から感じたこと」など、自分が見たり、聞いたり、感じたことを素直に話すことで、自分についても知ってもらえるはずである。
「疲れる人」は、どんな人?
◆ 気分屋さん
一緒にいる相手が気分屋だと疲れるものだ。
突然機嫌が悪くなるので、「私、何か悪いことでもした?」とオロオロしてしまうかもしれないが、そこで「どうして?」とは考えなくていい。
理由は、おそらく大したことではないからだ。
相手の機嫌が悪いのは相手の責任であり、放っておけばいい。
できることがあるとするなら、「そういう人なんだ」と割り切り、自分が嫌な気持ちにならないことが最善の策であり防御なのである。
◆ 自慢が過ぎる人
誰でも自分を認めてほしいという気持ちはある。
SNSやブログに、自作のお弁当や休日に行った観光地などをアップする程度は自己表現として微笑ましいが、自慢の要素が強すぎると、まわりは少々疲れを覚えてくるものだ。
なぜ、嫌われるほどの自慢になってしまうかというと、「自分を大きく見せねば」という不安や劣等感が、自己顕示力にブレーキがかからないのであろう。
いずれも、自分を認めてほしいという気持ちの現れなので、適当につき合って、疲れる前に話題を変えるといい。
◆ 自己中心的な人
そもそも私たちは、自分の目でしか物事を見られないため、多少なりとも自己中心的な面はあるものだ。
しかし、本物の自己中的な人には、「迷惑をかけている」「嫌われている」といった自覚が希薄なのである。
いつも自分の欲求を満たすことばかり考えて、相手への想像力が欠けているので、堂々と自己中でいられるのだ。
自己中心的な人と接するときは、自分の意思をしっかり主張することが大切である。
ただし、戦闘モードに相手を責めてしまうと、自己中的な人はムキになるので、冷静に笑顔で「私はできない」「私は嫌です」と自分の気持ちを伝えよう。
「気にしない人」になる心と行動のクセ
「人がどう思うか」より「自分がどうしたいか」を優先
「気にしない人」は、考え方や行動の自由度が高いので一緒にいるとワクワクするし、失敗してもさほど動揺しないので信頼できる。
真の「気にしない人」というのは、何もかも気にしないということではない。
毎日を大切にしながら自分の人生を歩いていくために、それを阻むものや、不必要なものを手放しているのだ。
気にしない人は、「人がどう思うか」より「自分がどうしたいか」を優先している。
「気にしない」「気にしてしまう」というのは、心のクセのようなものであり、「気にしない」ことを心がければ習慣になっていくものだ。
気になることから卒業するための3つの言葉
かつて著者は、仕事で重大な失敗をして大きなダメージを受けたことがあった。
気にしないようにしても、思い出すたびに涙があふれ、まわりに迷惑をかけた自分を責める日々に、うつぎみになったほどであった。
そんなとき、次の3つの言葉を自分に優しく投げかけることで、「気になること」から少しずつ卒業できるようになったのだ。
①「気になるんだ。でも大丈夫」
②「そもそも、なんで気にするの?」
③「まわりの人は、あなたのことなんて気にしていない」
いくら自分に対して「気にするな」といい聞かせても、やはり気にはなってしまうもの。
しかし、「気にするな」ではなく「大丈夫」という言葉をかけると、いずれ時間が解決してくれるような気になるのだ。
そして、だれでも気になることの1つに「人の目」がある。
だが、まわりはあなたのことを気にしてないし、他人のことを四六時中考えてる人などいない。
私たちは自分勝手な妄想をしているだけなのである。
From Summary ONLINE
本書は、どう振る舞えば相手に好印象を与えられるかを、ユーモラスかつ実践的に教えてくれる。
一緒にいて楽しい人とは、自分も自然体で楽しんでいて、まわりにもさりげない気配りができる、自分にも相手にも優しさのある人だ。
一方で、残念ながら一緒にいるだけで疲れてしまう人もいる。
本人にまったく自覚がなくても、知らず知らずのうちに、相手をぐったりと消耗させてしまうのだ。
真剣に冷静に、自分はどちらのタイプだろうと思いながら読み進めてみたら、日常の人間関係に応用できる宝のヒントがたくさん得られた。
人間関係に悩みがある人だけでなく、より良いコミュニケーションを築きたいと願うすべての人におすすめできる一冊である。