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【人見知りアナウンサーに学ぶ ドキドキに負けない話し方】

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題名人見知りアナウンサーに学ぶ ドキドキに負けない話し方
著者樋田 かおり
出版社文響社
出版日2017年6月
価格1,562円(税込)

人と話そうとすると、ドキドキしてうまく話せない。
声が小さくて何度も聞き返される。
「えーと」「あのー」が多い。
滑舌が悪くて言葉が正確に伝わらない……。

こんな症状で困っている人はいませんか? 
本書では、こうしたコミュニケーション上の問題を克服し、人前で堂々と話すためのテクニックを紹介します。

著者は現役のアナウンサー。もともと人前に立つと、緊張で声が震え、ボソボソと小さな声でしか話せませんでした。
その彼女が、どのように話しベタを克服し、アナウンサーになれたのか? 著者自身の経験談と、現在、講師を務める話し方講座のトレーニング法を一挙公開。
これ1冊で、話すことに自信がつきます!

引用:文響社

ポイント

  • 「話し上手」とは、アナウンサーのように美しい発音で流暢に話せる人ではない。言い間違いや言葉の詰まりがあっても、自分らしい表情や性格、魅力を相手に伝え、相手と良い関係を築ける人が話し上手なのである。
  • 日常的にできる「ういうい体操」では、「う」で口を前へ突き出し、「い」で横へ広げる動作を繰り返す。顔の筋肉や腹筋を動かし、話し方を毎日の習慣から整えていく。
  • 著者が特に重視するのが「表情」である。話し方を改善するには、発声だけでなく、顔そのものを動かすことも重要なのである。

サマリー

話し方は「才能」ではなく、トレーニングで変えられる

本書は、「話すことが苦手」という悩みを、性格や才能の問題ではなく、声・表情・姿勢・挨拶・相づちなどの具体的なトレーニングによって改善できるものとして捉えた一冊である。

著者自身もかつて人前で話すことが苦手だった経験を持ち、アナウンサーとしての経験と、話し方講座で多くの受講生を指導してきた経験から、誰でも実践できる方法を紹介している。

本書が考える「話し上手」とは、アナウンサーのように美しい発音で流暢に話せる人ではない。

言い間違いや言葉の詰まりがあったとしても、自分らしい表情や性格、魅力を相手に伝えられる人こそが話し上手なのである。

話すことが苦手な人は、人前に出ると緊張して普段の自分らしさを失ってしまう。

しかし、まず自分の話し方を客観的に知り、改善方法を学ぶだけでも大きな変化が生まれる。

自分の話し方を客観的に知ることから始める

著者が実践するトレーニングの一つが、自分の話している姿をスマートフォンで撮影して確認する方法である。

自分では気づいていなかった「声が小さい」「表情が硬い」「聞き取りにくい」といった問題を映像で確認することで、改善すべき点が明確になる。

実際に講座を受けた内気な男性も、自分の話し方を動画で見て大きな衝撃を受けた。

しかし、著者は「自分の問題に気づけたこと自体が大きな一歩」であると伝える。

話し方を変える第一歩は、自分の状態を知ることなのである。

朝の「ういうい体操」で声と表情を目覚めさせる

日常的にできるトレーニングとして紹介されているのが「ういうい体操」である。

「う」と発音するときに口を前へ突き出し、「い」で横へ大きく広げる動作を繰り返し、顔の筋肉と腹筋を動かす。

朝の洗顔や歯磨きのついでに行うことで、眠っている顔の筋肉を目覚めさせ、明るい表情と声をつくりやすくする。

さらに「あいうえ起きろ、あえうい朝だ、大きなあくび、あいうえお」といった発声練習も、口を大きく動かしながら行うことで、腹から声を出す感覚を身につけられる。

話し方は本番直前だけ練習するものではなく、毎日の小さな習慣によって整えていくものなのである。

「おはようございます」が自分の居場所をつくる

話し方の基本として重視されているのが挨拶である。

「おはようございます」と相手の顔を見て笑顔で伝えることは、単なるマナーではなく、自分の存在を周囲に知らせ、人との間にある壁を取り除くコミュニケーションでもある。

著者自身、アナウンサーとして新しい職場に入った際、知り合いがいない環境で積極的に挨拶を続けた。

その結果、挨拶から会話が生まれ、人間関係が広がり、仕事の機会にもつながったという。

挨拶は、自分から人の輪に入っていくための最も簡単な方法である。

相手に合わせて声の大きさや表情を調整することも、話し方のトレーニングになる。

好印象をつくる鍵は「表情」にある

相手に好感を与えるために著者が特に重視するのが「表情」である。

人間の顔には多くの表情筋があり、それを動かすことで豊かな表情をつくることができる。

普段あまり話さない仕事をしている人は顔の筋肉を使う機会が少なく、無表情になりやすい。

一方、接客業などで日常的に笑顔や会話を繰り返している人は、自然と表情筋が鍛えられている。

表情筋は声にも影響する。

口を大きく動かして顔全体の筋肉を使うことで、舌も動かしやすくなり、声が出しやすくなる。

話し方を改善するためには、発声だけでなく顔そのものを動かすことも重要なのである。

目と姿勢を整えると、堂々とした印象になる

目の表情も重要である。

緊張すると目を見開いたり、視線が不自然に動いたりすることがあるため、著者は眼球を左右・上下にゆっくり動かす「目の体操」を紹介している。

繰り返し練習することで目の動きをコントロールできるようになり、本番でも落ち着いて相手を見る自信につながる。

また、第一印象を左右するものとして姿勢も挙げられる。

猫背は「自信がなさそう」「元気がなさそう」という印象を与える一方、背筋を伸ばして胸を張ると、堂々とした印象になる。

さらに姿勢がよくなると呼吸が深くなり、声も出しやすくなる。

緊張しているときほど、意識的に胸を張り、堂々とした姿勢を取ることが大切なのである。

相手の名前を呼ぶだけでも距離は縮まる

相手との距離を縮める簡単な方法として、「名前を呼ぶ」ことも紹介される。

会話の中で「社長さん」「あなた」と呼ぶのではなく、「○○さん」と相手の名前を入れることで、「自分に関心を持ってもらえている」という感覚を与えられる。

ただし、名前を間違えると逆効果になるため、必要であればその場でメモを取るなどして、確実に覚えることが大切である。

小さな印象の変化が、人間関係や仕事を変える

本書では、表情や姿勢、挨拶、声の出し方を改善したことで、仕事や人間関係が好転した受講生の例も紹介されている。

重要なのは、何か特別な才能を身につけたわけではないという点である。

姿勢を正し、自然な笑顔をつくり、相手の話を聞き、名前を呼び、気持ちよく挨拶する。

そうした小さな変化の積み重ねが、相手からの印象を変え、結果として新しい仕事や人とのつながりを生み出していくのである。

話し方が苦手だからといって、流暢に話せる別人になる必要はない。

まず自分の魅力を妨げている部分に気づき、少しずつ改善していけばよい。

From Summary ONLINE

本書は、話し上手になるために必要なのは、生まれ持った話術や完璧な発音ではなく、自分らしさを相手に伝えるための習慣とトレーニングであると説く一冊である。

「ういうい体操」による発声と表情のトレーニング、笑顔や目の体操、姿勢の改善、相手の目を見た挨拶、場面に応じたお辞儀、相手の話を引き出す相づち、名前を呼ぶ習慣など、紹介される方法はどれも日常生活に取り入れやすいものばかりである。

特に重要なのは、「話す技術」だけでなく「相手からどう見えるか」を意識することである。

声が小さい、表情が硬い、猫背になっているといった自分では気づきにくい部分を客観的に確認し、一つずつ改善することで、話すことへの自信も育っていく。

話し方を変えることは、単に会話を上手にするためだけではない。

自分らしい表情や声で人と接することで、人との間にある壁を取り除き、自分の居場所をつくり、新しい人間関係や仕事の機会を引き寄せることにもつながる。

「話すのが苦手だから」と諦める必要はない。

まずは笑顔で挨拶する、背筋を伸ばす、相手の名前を呼ぶ、話を聞いて相づちを打つといった小さな行動から始めること。

それを繰り返していくことが、自分らしく人前で話せるようになるための第一歩なのである。

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