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【社長の伝え方には会社を変える力がある】

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インフォメーション

題名社長の伝え方には会社を変える力がある
著者樋田 かおり
出版社青春出版社
出版日2022年4月
価格1,540 円(税込)

企業の顔である社長は、話し方が9割です! 数々のベンチャー企業やスタートアップ企業、老舗会社社長の“話し方”をマンツーマン指導している現役女子アナたちは、社長の何を変えたのか? 売上好調、社員が伸びる会社の「聴覚情報」の整え方とは? 伝説のオンライン講座『現役女子アナ直伝! プレゼンテーション上達法』講師が教える、この時代に勝ち抜く会社の魅せ方、聞かせ方。

引用:Amazon

ポイント

  • 一流の社長とそうでない社長の大きな違いの一つが「声の明るさ」である。社長の話し方は、社員の心理状態やモチベーション、社内のコミュニケーションにも影響する重要な要素なのだ。
  • 「相槌をきちんと打つ」は、一見すると良いコミュニケーションに思える。しかし、相槌はタイミングや声の大きさによっては、相手の話を遮っているように伝わることもある。
  • 社長の話し方や態度は、社員との信頼関係だけでなく、組織の中で「声を上げられるかどうか」という空気まで左右する。

サマリー

声と話し方は、一生使える「最強のスキル」

現役アナウンサーとして放送の現場に立ちながら、企業向けの話し方・伝え方の研修や、女性アナウンサーのセカンドキャリア支援にも携わる著者。

本書は、50社以上の企業を見てきた経験から、「話し方や声を変えるだけで、人や組織は変わる」という実例をもとに、ビジネスにおける伝え方の重要性を説くものである。

話し上手だけでは足りない。「見せる力」が人を惹きつける

アナウンサーに求められるのは、単に話す技術だけではない。

姿勢、声の出し方、目線など、相手にどう見えるかまで含めた「見せる力」が重要である。

著者自身、アナウンサー試験に何度も落ちた経験から、話の内容だけでは差別化できないことに気づいたという。

実際に、ひときわ目を引く学生は、容姿だけでなく、話すときの姿勢や声、目線の使い方が周囲とは明らかに異なっていた。

この経験が、「抜きん出るためには、話し方だけでなく見せ方も身につける必要がある」という気づきにつながっている。

社長の声と話し方が、会社の雰囲気をつくる

著者が多くの経営者を見てきた中で感じた、一流の社長とそうでない社長の大きな違いの一つが「声の明るさ」である。

暗い声でぼそぼそ話す、目を合わせない、早口で聞き取りにくい、いつも怒っているように聞こえる――そんな話し方では、社員は社長に対して不安や萎縮を感じてしまう。

つまり、社長の話し方は単なる個人の癖ではない。

社員の心理状態やモチベーション、ひいては会社のコミュニケーションそのものに影響を与える重要な要素なのである。

一見「良い話し方」にも落とし穴がある

本書では、社員のモチベーションを下げてしまう社長の話し方として、否定語が多い、過去の失敗を繰り返し責める、準備をせずに話すなど、6つのパターンを紹介している。

その中でも興味深いのが「相槌をきちんと打つ」という、一見すると良いコミュニケーションに思える行動である。

相槌そのものは会話を円滑にするものだが、タイミングや声の大きさによっては、相手の話を遮っているように伝わる。

実際に、せっかちな社長が「はい」「それで」「へー」と食い気味に相槌を打ったことで、

尊敬する相手から「なぜ君は人が話しているのを邪魔するんだ」と注意されてしまった事例が紹介されている。

たった一つの相槌が、仕事のチャンスを左右することもある。

それほど、話し方の細かな部分が相手に与える印象は大きいのである。

「怖い社長」の前では、社員の声が消えてしまう

著者は、社長が席を立った途端に社員たちが活発に意見を出し始めるという工務店の事例も紹介している。

社長がいる間は誰も発言しないため、当初は「物静かな社員が多い」と思われていた。

しかし、実際にはそうではなかった。

社員たちは意見を持っているにもかかわらず、社長が怖いために発言できなくなっていたのである。

これは、会社にとって大きな損失である。

社員が自由に意見を言えない環境では、問題点や改善案が表に出てこない。

社長の話し方や態度は、社員との信頼関係だけでなく、組織の中で「声を上げられるかどうか」という空気まで左右するのである。

メディアに伝えるなら「5秒」で要点を話す

本書では、社内コミュニケーションだけでなく、社外への情報発信についても具体的な方法が紹介されている。

テレビ取材では、1時間インタビューを受けても実際に使われるのは数秒ということが珍しくない。

そのため、伝えたいことを長々と説明するのではなく、編集しやすいように本当に伝えたい内容を5秒程度で端的に話すことが重要である。

例えば、「ワクチン休暇を作ったことで、社員が安心して働けるようになりました。これからの時代にしっかり対応していきたいです」といったように、結論を簡潔に伝えることで、必要なコメントが使われやすくなる。

さらに著者は、一度テレビに出ることをゴールにせず、新しい切り口を考え、プレスリリースを作り、継続的にメディアへ働きかける方法まで解説している。

From Summary ONLINE

本書が伝えているのは、単なる「話し方のテクニック」ではない。

声、姿勢、目線、相槌、話す準備、そして相手にどう見えるかという「伝わり方」まで含めて、コミュニケーションを考えることの重要性である。

特に経営者にとって、話し方は個人の印象を決めるだけでなく、社員のモチベーションや組織の雰囲気、さらにはメディアを通じた企業イメージまで左右する。

「何を言うか」だけではなく、「どう伝わるか」まで設計することが、仕事を動かす力になる――そんなことを具体的な事例から学べる一冊である。

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