MENU

【80代でも若返る脳】

ここに書影が表示されます
目次

インフォメーション

題名80代でも若返る脳
著者加藤 俊徳
出版社新星出版社
出版日2026年3月
価格1,650円(税込)

 

人生100年時代になり、長寿化が普通になってきました。
高齢まで生き続けるとなると病気の心配が出てきます。
ある調査によると「もっともなりたくない病気」として半数近くの人が「認知症」を挙げ、ダントツの1位。2位の「がん」の約2倍でした。多くの人が認知症に対して恐怖を感じているのです。

本書は、認知症やその前段階のMCI(軽度認知障害)にならないための本です。

〇1万人以上のMRIを診断・治療してきた「脳科学の第一人者」が指南
本書は、これまで1万人以上の脳のMRI画像を診断・治療してきた脳科学の第一人者である著者が、認知症やMCIにならないための「若返る脳」を詰め込んでいます。
例えば、80代なのに50代や60代の認知機能がある「スーパーエイジャー」と言われる人々が日常的に行っている行動・習慣を紹介しています。
一方で、世界的権威のある医療雑誌が発表した認知症の危険因子である「高LDLコレステロール、運動不足、社会的孤立」などを取り上げ、それを防ぐための行動・習慣も紹介しています。
これらを、暮らし(生活)、睡眠、運動、さらに食べ物といったものに分けて紹介しています。

〇「脳番地」を理解して効果的に老化を止める
脳は、その場所により「視覚、聴覚、運動、感情、記憶、理解、思考、伝達」といったように働く機能が異なります。このことを体系化したのが、著者が提唱している「脳番地」というものです。
脳を老化させず、若返らせるには、脳番地を理解し活用することが重要で、本書では、その方法を解説しています。

脳は何歳からでも成長できます!
本書で紹介している「若返る脳」になるための行動・習慣を実践し、実年齢よりも30歳若い「スーパーエイジャー」になりましょう!

引用:新星出版社

ポイント

  • 脳は老いるものではなく、いくつになっても成長を続ける器官である。脳を成長させ続け、若返らせているのが「スーパーエイジャー」と呼ばれる人々だ。スーパーエイジャーは80歳を過ぎても高い認知能力を維持している。
  • 日光を浴びてセロトニンの分泌を促し、運動をしてドーパミンの分泌を増やすことが、健やかな生活を支える脳の蓄え(脳貯金)の源となる。「脳貯金」を増やせば、誰でもスーパーエイジャーを目指せる。
  • 脳内には「潜在能力細胞」が眠っている。その脳細胞を目覚めさせるために、著者が提唱する「脳番地」の概念を活用。複数の脳番地を広く刺激することが、潜在能力細胞を活性化する秘訣であり、スーパーエイジャーが日常的におこなっている若返り法である。

サマリー

はじめに

脳の最盛期は40代後半から50代といわれ、ほとんどの成人は、加齢に伴う認知機能の低下を経験する。

しかし、3%ほどの人は、60代、70代、80代になっても高い認知能力を維持できている。

彼らは「スーパーエイジャー」といわれる。

本書は、誰でもスーパーエイジャーの仲間入りができるように、その手ほどきをする。

「若返る脳」でスーパーエイジャーへ

スーパーエイジャーとは

人間の脳にとって「老い」とは本来の姿ではない。

脳は老いるものではなく、いくつになっても成長を続ける器官である。

ただしこれには個人差がある。

時間が脳に「劣化」をもたらす人もいれば、時間を脳の「成長」につなげていく人もいる。

時間を味方につけ、脳を成長させ続け、若返らせているのが「スーパーエイジャー」と呼ばれる人々だ。

スーパーエイジャーは80歳を過ぎても、集中力、記憶力、理解力、判断力といった認知機能に衰えがみられない。

そして自由な精神をもち、ほがらか・おおらかで、人生を楽しんでいる。

光と運動で脳に貯金する

スーパーエイジャーの特質ともいえる「明るく前向きな性格」になるのは、実は難しいことではない。

「明るく前向きな性格」づくりに必須の存在は、「セロトニン」である。

セロトニンは、太陽の光の刺激がきっかけとなって分泌され、ストレスの緩和、疲労の解消などの作用がある。

スーパーエイジャーは、朝型の生活スタイルで、日光を浴びながら屋外で活動するため、セロトニンの分泌が促され、ストレス耐性がついている(=「光貯金」がたっぷりある)。

また、興奮したときや集中力が高まったとき脳内に放出される「ドーパミン」は、意欲や元気の源ともいえる存在である。

ドーパミンを分泌するには、運動が有効だ。

「運動貯金」をコツコツ増やせば、毎日を前向きな気持ちで過ごせるようになる。

この「光貯金」と「運動貯金」が、老後の健やかな生活を支える脳の蓄え(脳貯金)の源となる。

朝日を浴びて運動をして「脳貯金」を増やせば、誰でもスーパーエイジャーを目指せるのである。

「脳番地」を知って成長する脳」の可能性を引き出す

8つの脳番地

脳内には「潜在能力細胞」が眠っている。

その脳細胞を目覚めさせるためには、脳へ刺激を与える工夫が必要だ。

そこで活用してほしいのが、著者が提唱する「脳番地」の概念。

これは、同じような働きをする脳細胞の集まりを、8つに大別したものである。

①思考系脳番地…思考や判断に関係

②感情系脳番地…感性や社会性に関係

③伝達系脳番地…話したり、伝えたりすることに関係

④運動系脳番地…体を動かすことに関係

⑤聴覚系脳番地…耳で聞くことに関係

⑥視覚系脳番地…目で見ることに関係

⑦理解系脳番地…物事や言葉を理解するのに関係

⑧記憶系脳番地…覚えたり思い出すことに関係

チームプレーで潜在能力細胞を活性化

脳番地はその働きごとに成長していくが、同時に、ある脳番地の刺激がほかの脳番地にも波及していく。

つまり連携が基本である。

例えば、心惹かれる絵画を目にしたら(視覚系)、胸に湧き上がる感情を味わい(感情系)、なぜ心惹かれるのか分析する(思考系、理解系)。

そして画家の名前を覚えて(記憶系)、家族にそのすばらしさを伝える(思考系、伝達系)。

このように複数の脳番地を広く刺激することが、潜在能力細胞を活性化する秘訣であり、スーパーエイジャーが日常的におこなっている若返り法なのである。

意識的に複数の脳番地を刺激することは、難しいことではない。

「運動をするときに音楽を聞く」「ラジオを聞きながら体を動かす」などもいい方法である。

若返る脳の総司令官は「思考系」

思考系脳番地は、物事を深く考えるときに活動する。

思考から生まれる意欲、創造、集中、判断などにも関わり、その役割はまさに脳の総司令官。

外で起こったことを判断するのも思考系で、目で見た情報(視覚系)や耳で聞いた情報(聴覚系)などから状況を判断する。

その判断をもとに、体を動かしたり(運動系)、言葉で伝えたり(伝達系)と、あらゆる司令を出す。

思考系脳番地の若返り方法としては、次のようなものがある。

・1日の出来事を20文字以内で書く

・自分の意見と反対の意見を考える

・足裏・手のひらをマッサージして脳の血流を上げる

・1日8時間以上眠る

脳番地を統括する役割なので、思考系は意識的に鍛えていこう。

感情系の豊かさが心の安寧につながる

感情系脳番地では、喜怒哀楽を生み、その感情をコントロールしている。

感情系が発達するほど感情のコントロールもできるようになるので、心は安定してイライラしなくなる。

感情系と強く結びついているのが記憶系である。

何十年も前に旅先で撮った写真を眺めると、当時の感情が鮮明に思い出されることがあるだろう。

「この山の景色はきれいだったな」「切符を忘れて苦労したけどいい思い出だな」など、感情系に引っ張られて記憶系も働き出す。

この連携は、脳の若返りに非常に役立つ。

運動系が発達すると認知症を食い止める

運動系脳番地は、体の動きをコントロールするだけでなく、ほかの脳番地との連携がとりわけ強い。

体を動かすことによる運動系への刺激は、脳全体を活性化するといっていい。

また、運動系を活性化させると、認知症の原因物質であるアミロイドベータの排出が促進され、認知症の予防に効果を発揮する。

認知症予防を目的とするなら、日常的なフットワークの軽さ、まめまめしさを重視しよう。

From Summary ONLINE

脳内科医である著者は、「脳はいくつになっても成長を続ける器官」だという。

そして、80歳を過ぎても認知機能が衰えない「スーパーエイジャー」と呼ばれる人々がいるのだという。

そうなれる方法を指南するというのだから、大変興味深い。

重要なのが、著者の提唱する8つの「脳番地」だ。

それぞれの脳番地の鍛え方、連携させる工夫について、本書では詳しく解説している。

しかも、「逆算予定表」「アロマテラピー」「川柳」など、その方法は手軽でユニーク。

ちょっとした工夫で「脳が若返る」というのだから、試してみない手はない。

目次