インフォメーション
| 題名 | 30代から地元で暮らす 幸せのUターン転職 |
| 著者 | 江口 勝彦 |
| 出版社 | 幻冬舎 |
| 出版日 | 2022年3月 |
| 価格 | 990円(税込) |
転職サイトでは知ることのできない情報が満載
地元企業の探し方、Uターン人材の需要、地元の生活環境……
気になるUターン転職事情を事例も交えて徹底解説!
30代になると結婚や子どもの誕生、マイホームの購入、親の介護など
さまざまなライフイベントを迎えます。
そのタイミングで都会からのUターン転職を考える人もいますが、
年収やキャリア形成の不安から「自分が働ける場所はない」と断念してしまう
ケースが多いのです。
しかし、地方におけるUターン人材の需要は高まっており、
地元に戻った後も希望年収を確保してキャリアを充実させ、
家族との時間も増え幸せな生活を手にした人はいます。
本書ではUターン転職がうまくいかない原因をはじめ、
後悔しないUターン転職の方法について事例を交えながら分かりやすく解説します。
「子育てがしやすい地元に戻ろう」
「親が高齢になってきたからそろそろ面倒をみないと」
「都会の生活にも疲れてきた……」
そのような思いでUターン転職を志望するものの、
地元企業について正しい情報を十分に得られていないが故に、
希望年収に合った経験・スキルを活かせる転職先がなかなか見つからないのが現状です。
そのため「自分の働ける会社は地元にはない……」と断念してしまうケースが後を絶ちません。
しかし、大手の転職サイトに掲載されていないだけで
魅力的な条件でUターン人材を歓迎する企業は多く存在し、
地元にも今のキャリアや生活レベルを維持・向上させながら活躍できる場所があるのです。
本書では転職支援のプロである著者が、
30代に向けて納得できるUターン転職の方法を具体的な事例を交えながら紹介します。
地元企業の探し方、Uターン人材の需要、地元の生活環境など、
転職サイトでは知ることのできない情報が満載の一冊です。
引用:Amazon
ポイント
- 30代は結婚や育児、住宅購入などの転機が重なる時期である。特に子どもの小学校入学を機に、都会と故郷のどちらで育てるかを考えはじめる。また、転職や夢への挑戦など、自身のキャリアに悩む人が多くなるだろう。
- 希望どおりのUターン転職を実現するには、さまざまな課題を乗り越えなければならない。そのためには、転職そのものではなく、その先の暮らしや人生まで見据えた将来設計が欠かせないのである。
- 地方での転職では、希望する条件に合う仕事が見つかりにくい傾向にある。しかし、大切なのは、自分がどのような人生を送りたいのか、どのように生きていきたいのかを考えることである。
サマリー
30代はUターン転職を検討するタイミング
30代は、結婚や子どもの誕生、マイホームの購入、子どもの小学校入学など、ライフイベントを次々に迎える時期である。
なかでも大きな転機となるのが、子どもの誕生だ。
子どもが生まれることで、6年後には小学校入学、12年後には中学校入学というように、時間軸をはっきり意識するからである。
このタイミングで多くの人が、このまま都会で子育てするのか、故郷に帰って子育てするのかを考えはじめる。
都会と地方の比較では、主に次のような検討事項が挙げられる。
・教育環境としてどちらが良いか
・都会なら私立受験、地方なら公立進学
・夫婦だけで子育て可能か
・マイホームをどこに構えるか
さらに30代といえば、就職して約10年が経つ頃である。
自分のキャリアを考えたとき、転職か夢へのチャレンジかと悩むことも多いだろう。
転職先の候補となるのが、大きく分けて都会か地元かである。
都会の転職なら年収アップ、キャリアアップはできそうだが、地方の企業は情報が少なく転職後のイメージを描きにくい。
転職を意識したことをきっかけに、地元の企業を調べ始める人は多いようである。
Uターン転職を踏みとどまらせる不安要素
多くの人たちが様々な動機や理由から、30代でのUターン転職を希望し、実際の職探しを始める。
ところが、「思ったようにうまく転職活動が進まず断念する人や、転職はしたものの失敗して後悔する人は後を絶たない」と著者はいう。
希望通りのUターン転職を叶えられない要因は、大きく分けて6つ挙げられる。
⑴ 自分の地元にどんな企業があるか情報がつかめない
⑵ 自分の希望に合う仕事が見つからない
⑶ 自分自身の中で転職理由が明確でない
⑷ 今の仕事がきつく、地方であれば楽な仕事ができると思っている
⑸ 妻または夫、地元にいる両親などから反対される
⑹ Uターン転職はしてみたが、理想と現実のギャップから後悔したりうまくいかなかったりする
これらが1つでも当てはまると、幸せなUターン転職は遠ざかってしまう。
これらの課題を乗り越えるためには、転職そのものではなく、その先の暮らしや人生まで見据えた将来設計が欠かせないのである。
将来設計なきUターン転職は失敗する
地方での転職では、希望する条件に見合う仕事が見つかりにくい傾向にある。
あれこれと条件を変えながら職探しをすると、どうしても軸がぶれやすくなってしまうのだ。
そのうち、「何でもいいから転職したい」と思うようになり、ふと気づくと本来の望みとはまったく違う目的地にたどり着いていることがある。
著者は、「ゴールを見失うという事態は、転職の動機や理由が弱い場合に起こり得る」と語る。
また、損得勘定や憧れで地方に住もうとしている場合も、ゴールがぶれやすいという。
この場合、他にお得なものや面白そうなものが見つかれば、簡単にそっちに気持ちが移ってしまうからだ。
著者が伝えたいのは、地方移住や田舎暮らしそのものではなく、もっと根源的な生き方、あり方の実現である。
これは著者の会社独自の統計であるが、家族連れや40代以上でUターン転職して、再び都会へ戻ったケースは、過去1400件超の中で1件もない。
みんな覚悟を決め、失敗しないよう慎重に転職や転居をしているからである。
自分の人生をどう生きたいのか、自分はどうありたいのかという「己のテーマ」に基づくUターン転職こそが、自分や家族の幸せにつながると著者は考えているのである。
Uターン転職で夢を叶えた成功者
ゲームプログラマーから社内SEへ新たな挑戦
東京のゲーム開発会社に勤めていたAさんは、子どもの誕生を機に、妻の実家がある長野県への移住を決意した。
ゲームプログラマーとしての将来性にも不安を感じていたことから、現職にこだわらず、地域密着型の転職支援サービスを利用して製本・印刷会社へ転職した。
転職後は力不足を感じながらも、ソフトウェアの更新など重要な仕事を任され、試行錯誤を重ねながら少しずつ成果を上げている。
また、妻の実家が近くなったことで育児の負担が軽減され、仕事だけでなくマラソンにも挑戦するなど、充実した毎日を送っている。
Aさんは、「以前は保守的だったが、今はいろいろなことに挑戦できるようになった」と振り返る。
また、地方での転職では、その地域に密着した転職支援サービスを活用することが成功の鍵だと実感したという。
富山にも女性が活躍できる仕事はある
東京で企業広告やマーケティングを担当していたEさんは、40歳を過ぎて「これが本当に自分の求める幸せなのか」と考えるようになった。
東京での生活は充実していた一方で、心身の疲れも感じており、地域密着型の転職支援サービスを利用して、富山県の老舗製薬会社へ転職した。
現在はデジタルマーケティング部のマネージャーとして、化粧品のネット通販事業のマーケティング戦略に携わっている。
歴史ある企業でありながら、新しいことに挑戦する企業姿勢に魅力を感じたことが入社の決め手となった。
収入は減ったものの、実家で両親と暮らせるようになったことが何よりの喜びである。
また、地方にも東京で培った経験やスキルを生かし、新しいことに挑戦できる職場は数多くあると実感している。
Eさんは、「迷い続けるよりも、後悔しないよう行動して良かった」と振り返っている。
From Summary ONLINE
本書は、30代という人生の転機を迎えた人に向けて、単なる地方移住ではなく、「人生全体の幸福度をどう高めるか」という視点からUターン転職を解説している。
30代は、結婚や子育て、住まいなど人生の重要な選択が重なる時期である。
課題の多さから、Uターン転職を諦めてしまう人もいるかもしれない。
しかし、本書を読んで、Uターン転職とは仕事を変えることではなく、生き方そのものを見直す選択なのだと感じた。
また、地元に戻るだけで理想の暮らしが実現するわけではなく、仕事と生活の両方を見据えた準備が欠かせないことも学んだ。
将来の働き方や暮らし方に迷ったとき、「自分にとって本当に大切なものは何か」を静かに問いかけてくれる一冊である。