インフォメーション
| 題名 | 7日間でなりたい私になれるワーク |
| 著者 | 大石洋子 |
| 出版社 | あさ出版 |
| 出版日 | 2021年8月 |
| 価格 | 1,430円(税込) |
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たった7日間のワークをするだけで、潜在意識が変化し、望み・願い・夢が叶う!
引用:あさ出版
ポイント
- 自分の望みや願い、夢を叶えて「なりたい私」になるためには、潜在意識に「なりたい私」に関する思考を一定量溜めて、現実化させる必要があるのだ。
- 著者は、なかなか叶わない願いごとは、実は、自分では気づいていないネガティブな思考がつくり出しているものであると指摘する。
- 「潜在意識と顕在意識が同じ思考をしていると、思考の現実化は早まる」と著者は断言する。
「なりたい私」になるために
著者の大石洋子氏は、「思考のしくみ」を知ることで、人生をよい方向に変えていくことができると主張する。
思考には、顕在意識で行うものと潜在意識で行うものの2種類がある。
そして、意識の約95%を占めるのが潜在意識であり、この中に潜んでいる思考が私たちの現実を形作っているという。
だからこそ、自分の望みや願い、夢を叶えて「なりたい私」になるためには、潜在意識に「なりたい私」に関する思考を一定量溜めて、現実化させる必要があるのだ。
本書は、誰もが持っている「潜在意識」の存在を知り、コンタクトを取れるようになるワークを7日間に分けて実践することで、自分の内面を整え、現実を変えていくためのプロセスを丁寧に示している。
このワークに取り組むと、次のような変化が生まれるという。
思考が現実化する仕組みが分かるようになる
↓
どうやって問題や悩みを解決したらよいのかが分かるようになる
↓
自分のことが前より、もっともっと好きになる
↓
自分のことを前より、もっともっと信頼できるようになる
↓
「なりたい私」になれる
本書は、実際に「なりたい私」になるための7日間を体験するためのワークである。
思考を現実化する潜在意識
私たちは、1日の中で6万回もの思考をしていて、やさぐれたり、悲しくなったり、怒ったり、嬉しくなったり、いろいろなことを感じたり、思ったりしている。
それらが全部潜在意識に溜まり、一定量溜まった時にその思考が現実化するというのだ。
普段、私たちは他人の目や常識、家族の期待に無意識に従って生きてしまいがちだ。
しかし、本当に自分が望んでいることに気づくには、自分の本音を見つめ直す必要がある。
著者は、なかなか叶わない願いごとは、実は、自分では気づいていないネガティブな思考がつくり出しているものであると指摘する。
このネガティブな思考があることを認め解放することで、もともとの叶えたいことに対する思考が潜在意識に溜まるようになる。
「なりたい私」になるワークは、自分の中にあるネガティブな思考を認めることから始まるというのだ。
不安が止まらない本当の理由と解決法
ネガティブな思考のひとつである「不安」。
著者は、不安な気持ちは、見えない誰かや、何者かに攻撃されている感覚と表現する。
そして、不安は自分自身の「攻撃思考」が創り出しているものであると明かす。
その攻撃思考は、他人だけでなく、自分のこともついつい攻撃してしまうというのだ。
それでは、この不安を解消するためにはどうしたらいいのだろう。
著者は、「自己肯定感」を高めるワークに取り組むことで、不安から解放されるという。
自己肯定感を高め、徐々に自分を責めたり、攻撃したりしないようになれば、他人への攻撃も自動的にストップし、自然と自分を責めなくなっている自分に気づくことができると教えているのだ。
無意識で起こる「見下し思考」
著者は、ふだん口にはしなくても、ふと心の中で周りの人たちを批判していたり、見下していることが往々にしてあると指摘する。
ネガティブな思考のひとつである、この「見下し思考」に気づき、認めてあげることで何が得られるか。
それは、周りのみんなから応援されるようになるということだ。
自分の中にある「見下し思考」に気づくことで、意識的に「もう見下すのはやめよう」と決めることができる。
すると、その思考が潜在意識に溜まり、自然と自分のことも、他人のことも、見下さないようになっていくというわけだ。
著者は「潜在意識には主語が分からない」という。
誰かを見下す思考は、そのまま自分を見下す思考になり、自然に自己肯定感を下げ続けてしまうことになるのだ。
このように、自分の中のネガティブな思考に気づくことで、本当の自己肯定感が育っていく。
著者は語る。
「本当の自己肯定感は、他人からの称賛によって育つのではありません。自分や他人を見下さなくなった時、自然と育っていくのです」
人生は楽しむためにある
本書で紹介されている7日間のワークは、自分の内面と丁寧に向き合い、無意識のパターンを見つけ、それを癒し、書き換えていくプロセスそのものだ。
ネガティブな思考をひっくるめた自分のありのままの思考を書いて、感じて、行動する、その繰り返しが、やがて現実を変えていくことを教えている。
「潜在意識と顕在意識が同じ思考をしていると、思考の現実化は早まる」と著者は断言する。
著者自身、人生が八方ふさがりになった状態から、「思考のしくみ」を知り、自分の思考を見つめ直した結果、現実が良い方向へ変化し、人生が楽しくなっているという経験を持つ。
誰かの期待に応えるのではなく、自分の本音に正直になり、心地よく生きる、そのための地図となるのが本書で紹介されている7日間のワークだ。
たとえ一度でうまくできなくても、繰り返すことで必ず「なりたい私」に近づけると、著者は強く励ましている。
From Summary ONLINE
本書は、今の自分の思考とありのままの感情を書き出すことで、潜在意識から変化を促す実践的な一冊だ。
自分でも気づいていなかった自分の本音と丁寧に向き合い、本当に「なりたい私」を具体的に描きながら、現実を動かしていく7日間のワーク形式となっている。
興味深いのは、ネガティブな感情を否定せず受け止めながら、自分自身との関係を見直すプロセスが丁寧に設計されていることだ。
思考の95%を占めているという「潜在意識」に語りかけることで、本当の望みや願い、夢に近づけるというワーク。
「このままでいいのかな」と立ち止まった時に、開きたい一書である。