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【意見をつくる】

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目次

インフォメーション

題名意見をつくる
著者羽田 康祐
出版社フォレスト出版
出版日2026年4月
価格1,925円(税込)

AI時代に差がつくのは、「正解」ではなく「意見」である

生成AIが情報収集や分析を瞬時に行う時代、「正しい答え」を出す力は急速にコモディティ化している。
では、これからのビジネスパーソンに求められるものは何か。
それが「自分の意見をつくる力」である。
本書は、外資系コンサルティングファームと広告会社の両方を経験した著者が、ビジネスの最前線で培った思考法を体系化した一冊である。
会議や議論の場で求められる「意見」とは何かを明らかにし、感想でも評論でもない、説得力のある意見をつくる方法を具体的なフレームワークとトレーニングで解説する。

「感想」ではなく「意見」をつくる技術

多くの人は、「意見」は性格や才能によるものだと考えている。
しかし本書の結論は明確である。
意見は才能ではなく、技術である。
本書では、意見を次の4つの要素で構造化する。

●Fact(事実):議論の土台となる客観情報
●Interpretation(解釈):情報に意味を与える視点
●Value(価値基準):判断の軸となるスタンス
●Expression(表明):自分の言葉での発信

この思考プロセスを整理し、ニュース、会議、雑談、SNSなど、さまざまな場面で自分の意見を組み立てる方法を具体的に解説する。

本書の構成について

本書は、「自分の意見をつくる力」を段階的に身につけるため、全6章で構成されている。

第一章では、「意見」と「感想」「知識」の違いを整理し、意見とは何かを定義する。
第二章では、事実に意味を与える「解釈力」を鍛え、情報を意見へと昇華させる思考法を学ぶ。
第三章では、判断の軸となる「価値基準(自分軸)」をつくる方法を解説する。
第四章では、「事実・解釈・価値基準・表明」から意見を組み立てる思考の型「FIVEフレームワーク」を紹介する。
第五章では、意見を相手に伝え、対話を生み出すコミュニケーションの技術を解説する。
第六章では、ニュースや日常の出来事を題材に、1日15分で意見力を鍛える実践トレーニングを紹介する。

章を追うごとに、「感想」で終わらない、自分の意見をつくる思考の型が身についていく構成である。

目次

第一章 「意見」と「それ以外」 なぜ、あなたの「正論」はスルーされるのか
第二章 思考のエンジン「解釈力」 「事実」に意味を与える
第三章 判断のコンパス「価値基準」 「違和感」を自分軸に変える
第四章 意見の構築「FIVEフレームワーク」 思考を形にする型
第五章 伝える技術 「勝つ」ためではなく「貢献」のために
第六章 「意見力」養成プログラム 忙しくても“自分の意見”は磨ける

引用:フォレスト出版

ポイント

  • 著者は、本書を読者にとっての「意見の羅針盤」となることを目指している。
  • 本書では、説得力のある強い意見を生み出すための思考の型として、「FIVEフレームワーク」が提示されている。著者は、意見とは思いつきや感情ではなく、一定の要素と順序によって組み立てられるものだと考えているのだ。
  • 著者は、解釈とは事実に背景を照らし合わせることで生まれる「意味」であると説明し、「事実 × 背景 = 解釈(意味)」という形で整理している。

サマリー

自分の意見はどのようにつくられるのか

本書は、「借り物の言葉」から離れ、自分の頭で考え、自分の言葉で意見をつくるための思考法をまとめた一冊である。

そして著者は、本書を読者にとっての「意見の羅針盤」となることを目指している。

情報が溢れる現代では、誰もが簡単に知識や意見に触れられるようになった。

一方で、その便利さゆえに、気づかないうちに誰かの考えをそのまま受け入れ、自分の意見として語ってしまう場面も少なくない。

著者は、その状態を「借り物の言葉」と表現する。

しかし、借り物の言葉そのものを否定しているわけではない。

人は他者の考えや知識を受け取りながら世界を理解していく存在であり、大切なのは、それを自分の中で問い直し、自分なりの考えへ変えていく過程にあるという。

そのために著者が提示するのが、「自分の意見の作り方」である。

本書では、著者自身が経験してきた、論理のプロフェッショナルであるコンサルタントの思考法と、広告会社で培われた発想術を融合し、誰でも再現可能な「型」として体系化している。

意見をつくることは、限られた人だけが持つ才能ではない。

問いを立て、考え、言葉にしていくことで、誰でも育てることのできる技術であることを示している。

強い意見はどのようにつくられるのか

では、著者が考える「自分の意見」とは、どのように形づくられるのだろうか。

本書では、説得力のある強い意見を生み出すための思考の型として、「FIVEフレームワーク」が提示されている。

著者は、意見とは思いつきや感情ではなく、一定の要素と順序によって組み立てられるものだと考えているのだ。

FIVEは、「事実(Fact)」「解釈(Interpretation)」「価値基準(Value)」「表明(Expression)」の4つの要素から構成される。

まず、客観的な事実を捉える。

次に、その事実に意味を与える解釈を行う。

そして、自分が何を大切にしたいのかという価値基準と照らし合わせ、最後に意見として表明する。

著者によれば、この4つが一本の線としてつながったとき、意見は相手を動かす説得力を持つ。

一方で、多くの人は途中のプロセスを飛ばし、結論だけを主張したり、事実だけを並べたりしてしまう。

その結果、意見に見えても、実際には説明や感想に留まってしまうことがある。

だからこそ本書は、「何を考えるか」以上に、「どのように意見をつくるか」を重視しているのである。

事実に背景を重ねると意見になる

本書では、説得力のある意見をつくるうえで、「事実」と「解釈」を混同しないことを重要な原則としている。

著者によれば、議論が停滞する最大の原因は、事実と解釈が整理されないまま語られてしまうことにある。

そこで著者が示すのが、「解釈の方程式」である。

著者は、解釈とは事実に背景を照らし合わせることで生まれる「意味」であると説明し、「事実 × 背景 = 解釈(意味)」という形で整理している。

ここでいう背景とは、知識や経験、社会状況、歴史、価値観など、その事実を理解するための文脈を指している。

つまり、人は事実だけを見て意見をつくっているのではなく、その背後にある背景を通して世界を理解しているということになる。

著者は、プロフェッショナルな意見とは、「事実という強固な岩盤の上に、独自の解釈という旗を立てること」だと表現する。

また、思考が浅い状態とは、背景の引き出しが少ない状態でもあるという。

本書では、解釈を深めるための具体的な問いの立て方や、背景を広げながら案を生み出す方法についても解説している。

型があるから、思考は自由になる

本書の終盤で著者は、意見づくりの考え方を改めて整理し、その本質を「型があるから、思考は自由になる」という言葉で表現している。

自分の意見を持つというと、独創的な発想や特別な才能が必要だと感じるかもしれない。

しかし著者は、自由な思考とは何もないところから生まれるものではなく、整理された土台があるからこそ広がるものだと考える。

その土台として本書で提示されるのが、先述した「FIVEフレームワーク」である。

著者は、この思考の型を単なる理論ではなく、誰でも再現可能な実践的な方法として体系化している。

本書では4つのステップについて具体例や問いを交えながら詳しく解説しており、その流れに沿って考えることで、漠然としていた思考を整理し、自分の意見として形づくることができるという。

また、型があることは、考え方を制限することではない。

むしろ、事実と解釈を分け、価値基準を明確にしながら思考を積み重ねることで、借り物ではない、自分だけの視点や判断が生まれていく。

情報や意見があふれる時代だからこそ、自分の考えを持つことは難しい。

本書は、その難しさを才能の問題として片づけるのではなく、「意見はつくることができる」という立場から、思考を言葉へ変える道筋を示している。

自分だけの強固な意見を育てるための実践的な思考マニュアルとして、多くの示唆を与えてくれる一冊である。

From Summary ONLINE

本書は、「どうすれば自分の意見を持てるのか」という問いに対して、感覚論ではなく再現可能な思考の型として答えを提示している一冊である。

特に印象的なのは、意見を才能やセンスではなく、「事実」「解釈」「価値基準」「表明」というプロセスで組み立てられるものとして整理している点だ。

情報や意見が溢れる時代だからこそ、借り物の言葉ではなく、自分の考えを持つことの難しさと大切さを改めて考えさせられる。

仕事や企画、日常の対話まで応用できる実践的な内容であり、考えがまとまらない人や、自分の言葉で伝える力を磨きたい人にとって、多くのヒントを与えてくれる内容となっている。

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