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【地方創生大全】

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目次

インフォメーション

題名地方創生大全
著者木下 斉
出版社東洋経済新報社
出版日2016年10月
価格1,650円(税込)

 

日本一過激な請負人のノウハウを1冊に凝縮した、日本一まっとうなガイドブック。

地方が抱える問題を「ネタ」「モノ」「ヒト」「カネ」「組織」の5つに体系化。

28もの「問題の構造」を明らかにし、明日から取り組める具体的な「再生の方法」を提言する。

●●●ネタ:「何に取り組むか」を正しく決める●●●

【問題の構造】「ゆるキャラ」は、大の大人が税金でやることか?

【再生の方法】地元経済の「改善」に真正面から向き合おう

【問題の構造】「食えたもんじゃない」特産品が生まれる理由

【再生の方法】本当に売りたければ最初に「営業」しよう

ほか

●●●モノ:使い倒して「儲け」を生み出す●●●

【問題の構造】「道の駅」が地方を衰退させるワケ

【再生の方法】民間が「市場」と向き合い、稼ごう

【問題の構造】「禁止だらけ」の公園が地域を荒廃させる

【再生の方法】公園は「地価上昇」のために使い倒そう

ほか

●●●ヒト:「量」を補うより「効率」で勝負する●●●

【問題の構造】乱暴すぎる「移住促進」策

【再生の方法】「誰を呼ぶのか」を明確にしよう

【問題の構造】人口は増えても減っても問題が起きる

【再生の方法】人口増加策より「自治体経営」を見直そう

ほか

●●●カネ:官民合わせた「地域全体」を黒字化する●●●

【問題の構造】補助金こそ「諸悪の根源」だと断言できる理由

【再生の方法】「稼いで投資し続ける」好循環をつくろう

【問題の構造】ふるさと納税は「来年、半減する」かもしれない

【再生の方法】税による安売り合戦をやめ、市場で戦おう

ほか

●●●組織:「個の力」を最大限に高める●●●

【問題の構造】地方は「みんなで決める」から間違える

【再生の方法】無責任な100人より行動する1人の覚悟を重んじよう

【問題の構造】悪質な「名ばかりコンサル」が地方を食い物にしている

【再生の方法】自分たちで考え、行動する「自前主義」を貫こう

ほか

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概要
地方再生請負人、地方創生のカリスマと称される著者が、多くの成功事例・失敗事例をもとに解説する「地方創生&街づくりのルール」。
目次
はじめに
第1章 ネタの選び方:「何に取り組むか」を正しく決める
第2章 モノの使い方:使い倒して「儲け」を生み出す
第3章 ヒトのとらえ方:「量」を補うより「効率」で勝負する
第4章 カネの流れの見方:官民合わせた「地域全体」を黒字化する
第5章 組織の活かし方:「個の力」を最大限に高める
おわりに

引用:東洋経済STORE

ポイント

  • 全国自治体は「おらがまちでも実現したい」と思いたち、多額の予算をかけて互いのゆるキャラを競わせるという、まったくゆるくない闘いが巻き起こっていく。
  • 事業の活性化の「プラス効果」部分だけを見ると、地域活性化の実像は見えにくくなっている。
  • 重要なのは、結果を残すことである。特に評価は、大抵の場合、地域内ではなく地域の外から高まる。この順番を常に意識しなくてはならない。

サマリー

はじめに

これは地域だけの話ではない。

会社、業界団体と所管官庁との関係、商業に限らず、農業や林業、水産業でも同じ問題が起きている。

地域の構造問題と日本の各所で見られる問題には、きわめて多くの共通点がある。

本書にまとめている内容は、単に「地方の問題」のまとめではなく、「日本のいたるところで発生している構造問題のひとつ」として読んでいただければ幸いだと著者はいう。

01ゆるキャラ

なぜ「ゆるキャラ」は人気になったのか

昔から地域のマスコットキャラというのは存在していたが、彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」が話題を呼び、さらに2010年からは「ゆるキャラグランプリ」がスタート。

これをきっかけに全国各地で、人気競争をするようになった。

第2回ゆるキャラグランプリで熊本県が取り組む「くまモン」が1位となった後、人気が一気に高まる。

くまモンはその権利活用が大変容易なため、関連グッズが大量に投入されるなどし、その人気に拍車がかかった。

熊本県も政策予算の妥当性を訴えるために、「経済効果」を謳うようになり、全国で「ゆるキャラは地域政策になる」という話がより強化されていった。

これを横目で見ていた全国自治体は「おらがまちでも実現したい」と思いたち、多額の予算をかけて互いのゆるキャラを競わせるという、まったくゆるくない闘いが巻き起こっていくことになった。

税金をブチ込んでまでする経済政策か

「グッズ販売や観光振興などに、大いに役立っている」との反論もあるかと思う。

たしかに、一部のキャラクター商品を販売する企業などにとっては、プラス効果はあるかもしれない。

しかし、効果全体を考えるとプラスだけでなく、マイナス効果も少なからずある。

新たなゆるキャラ商品による売上が、既存商品の売上を食っているという構造だ。

ゆるキャラグッズの多くは、「独自のオリジナルな製品」などが革新的に開発されたわけではなく、単に「携帯カバー」にキャラクターをつけたり、地元のお饅頭にキャラクターをつけたり、既存商品のパッケージデザインを変えているだけのものが多数ある。

事業の活性化の「プラス効果」部分だけを見ると、地域活性化の実像は見えにくくなっていると著者はいう。

05ビジネスプランコンペ

関係ない人がつくる壁

地域で新しい事業をする際には、初期段階で様々な反応が出る。

「不必要な御意見番」がたくさん出る。

厄介なのは、ステイクホルダー以外にも、「連絡」と「理解」を求めたりすることだ。

また、ビジネスコンペ自体も、新規事業を自分で立ち上げ、軌道に乗せてきた人たちではない人が審査委員をしている場合がある。

そんな予算と能力があるなら、審査委員たちがまず事業をやって見せたほうがよい。

ビジネスコンペで運悪く落選した人は、挑戦する前から「ダメ」な烙印を押されてしまう。

一方で評価されても、何の挑戦をしていない段階からプレゼン能力などで優勝賞金をもらったりしてしまう。

最近では、応募者不足に悩むコンペでは、学生や若者などを勝手に指名しては計画を立てさせ、実践する前から審査して潰してしまったり、はたまた助成金付けにしてしまう、「魔女狩り」に近いものになっているケースもある。

実践しない大人たちが集まり、若者たちに新規事業を無理やりやらせようとして、潰すこと自体が意味不明であると著者は主張する。

周囲の評価など気にしない人が成功している

本気で事業に挑戦する人は、そもそもビジネスコンペなどには参加せず、すぐにやり始める。

実際に地域において新たな事業で実績をあげている人たちは、初期の非難を巧みにかわしつつ、くだらないビジネスコンペなどにも出場せずに、独立独歩、自ら挑戦し、試行錯誤しながら成果をあげている。

地域での新規事業は初期段階ではさまざまな人から「あれやこれや」と言われるが、それらの言葉に左右されることなく、やり過ごし、仲間と共に事業に集中し、トライ・アンド・エラーを続け、実績をあげれば、評価は後からついてくる。

重要なのは、結果を残すことである。

特に評価は、大抵の場合、地域内ではなく地域の外から高まる。

この順番を常に意識しなくてはならない

千里の道も一歩から。

始める前からいたずらに値踏みなどせず、始めた後は集中し、事業をどんどん軌道修正しながら成果を出すことに専念する。

これこそ、地域における取組で常に意識しなくてはならない鉄則である。

おわりに

日本の地方は厳しくも面白く、可能性に満ちている。

単にお荷物扱いされ、それを受け入れて再分配に甘んじてきた日本の地方が自立の方向で目覚め、今一度「稼ぐ地方」へと生まれ変われば、人口縮小時代にあってもそれを逆手にとって成熟化を果たし、生産性を高め、文化性を高めることに成功する「日本」への展開んが可能である。

そのような転換を支えられるように、挑戦を続けていくと著者は語る。

From Summary ONLINE

本書は、日本の各所で見られる地域の構造問題を著者の経験から紐解いてくれる一冊である。

本要約では、「ネタの選び方:「何に取り組むか」を正しく決める」の章より、本書の主張を一部要約して紹介した。

本書では、ヒト・モノ・カネの各切り口を中心に地方の構造的問題への提言が丁寧に語られている。

地方創生に取り組むお仕事の方から、一般企業で組織改革に取り組む方にもおすすめできる一冊である。

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