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【サクッとわかる ビジネス教養 睡眠の新常識】

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目次

インフォメーション

題名サクッとわかる ビジネス教養 睡眠の新常識
著者櫻井 武 監修
出版社新星出版社
出版日2025年10月
価格1,650円(税込)

 

★★シリーズ累計100万部突破!★★
「サクッとわかるビジネス教養」シリーズに「睡眠の新常識」が登場!

日本人は諸外国と比べて睡眠不足です。あるデータでは、およそ10人に1人が不眠症に悩んでいます。とくにビジネスパーソンは自覚のない睡眠不足から不眠症へと発展することもしばしば。そんな時代を受けてか、快適な寝具、サプリメントや睡眠のアプリなど睡眠にまつわるビジネスが急成長しています。その市場規模は2024年に約6兆円、2030年には14兆円超になると推測されています。
そもそも睡眠は、体の休養だけでなく、脳の再構築や免疫の調整などに必要なもので、睡眠不足は健康にも仕事のパフォーマンス、ひいては国の経済力にも悪影響を及ぼします。日本人一人ひとりが適正な睡眠時間をとるよう心がければ、数十兆円規模の経済損失を防げる可能性があります。

また、睡眠負債(=寝不足)を解消するためには眠ることでしか返済できません。大切なのは平日の睡眠負債を少しでも減らすことです。つまり、いつもより30分早く寝ることが大切なのです。

本書の監修には令和7年度科学技術賞を受賞した、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 副機構長の櫻井武氏が初監修。
本書は今までの睡眠の常識が間違いだった「睡眠のシン常識」をイラストで解説します。

Chapter 1 睡眠のシン常識
Chapter 2 あなたの知らない睡眠の世界
Chapter 3 明日から使える快眠のヒント
Chapter 4 ビジネスパーソンのための睡眠ハック

引用:新星出版社

ポイント

  • 睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の段階があり、2つの眠りはまったくの別ものである。ノンレム睡眠では重要な記憶の定着を強化し、レム睡眠中は、起きているときにえた情報を細分化したり、再構成したりしている。
  • 「7時間睡眠神話」はすべての人に当てはまるわけではない。また90分の倍数で起きるとすっきり目覚められるという説があるが、これも通説にすぎない。
  • 週末に長く寝た分で過去の睡眠不足は補填できても、未来にまわすことはできない。「寝だめ」はできないばかりか、社会的時差ぼけが起こりやすくなり、日中のパフォーマンスが下がってしまうのだ。

サマリー

はじめに

睡眠は、単なるからだの休養ではない。

記憶を整理し、脳を再構築し、翌日の思考力と判断力を支える、極めて能動的なプロセスである。

本書では、最新の科学に基づいた「睡眠の新常識」を、誰にでもわかる言葉で解説する。

毎日が忙しいからこそ、睡眠を味方につけよう。

睡眠のシン常識

睡眠には2つの段階がある

睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の段階がある。

ノンレム睡眠は眠りの約75%、レム睡眠は約25%を占める。

これを「深い眠り」「浅い眠り」というものさしで比較するのはナンセンス。

2つの眠りはまったくの別ものだ。

ノンレム睡眠では重要な記憶を定着

ヒトは眠ると、まずノンレム睡眠に入る。

起きているときにえた記憶は、神経細胞同士をつなぐシナプスという装置にたくわえられる。

その記憶は「必要なもの」と「不要なもの」に分別され、「不要なもの」と見なされた記憶をたくわえたシナプスは刈り込まれる。

これにより、脳の負荷を軽くし、重要な記憶の定着を強化していると考えられている。

この一連の作業がノンレム睡眠中に行われているという説が、現在では主流だ。

レム睡眠中は荒唐無稽な夢を見る

ノンレム睡眠に入って60~110分ほどすると、レム睡眠がはじまる。

レム睡眠中は、脳の一部が活発に活動しており、起きているときにえた情報を細分化したり、再構成したりしている。

これが「夢」の正体である。

レム睡眠中に見る夢に荒唐無稽なものが多いのは、脳が情報を取得した状況や情報同士のつながりを無視して、ランダムにつなぎ合わせているからである。

しかし、物事を客観視するために必要な脳の機能は、レム睡眠中には十分にはたらかない。

だから、現実にはありえない内容の夢を見ても、不思議に思わないのだ。

広く浸透する7時間睡眠神話

「7時間睡眠の人は死亡リスクが低い」というような話を聞いたことがあるだろう。

このうわさの元ネタになっているのは、2002年に発表されたアメリカの論文である。

しかし、この論文では、睡眠時間は自己申告であり、年齢による睡眠時間の変化も考慮されていない。

「7時間睡眠神話」はすべての人に当てはまるわけではないのである。

7時間睡眠は、人によっては足りなかったり多すぎたりして、さまざまな弊害が出る可能性がある。

90分の倍数で起きると目覚めがよい!?

睡眠中はノンレム睡眠とレム睡眠が1セットとなり、ひと晩に4~5セット繰り返す。

1セットの長さは約90分で、90分の倍数で起きるとすっきり目覚められるという説がある。

しかし、これも通説にすぎない。

1セットの長さは60~110分の幅があり、年齢や日中の活動量、室温などによっても変わる。

同じ人でも日によって違い、ひと晩のあいだでも変化する。

90分の倍数にこだわる必要はない。

休日の寝だめは「時差ぼけ」になるかも

週末は寝だめして翌週にそなえているという人も多いだろう。

しかし、長く寝た分で過去の睡眠不足は補填できても、未来にまわすことはできない。

「寝だめ」はできないのである。

さらに、寝だめにはデメリットもある。

就寝から起床までの中央時刻が平日と週末で3時間以上異なると、社会的時差ぼけが起こりやすくなり、日中のパフォーマンスが下がってしまうのだ。

休日に長く眠る場合は、できるだけ中央時刻がずれないようにし、睡眠時間の延長は90分までにとどめよう。

あなたの知らない睡眠の世界

知らないことが多い睡眠

睡眠には、学術的にもまだわかっていないことがたくさんある。

睡眠はからだを休めるためと考えられ、目を閉じて横になっているだけでも寝ているのと同じ効果があるともいわれる。

しかし、肉体を休める役目は、睡眠のもつ機能のごく一部である。

脳は眠っているあいだも、情報の整理や、脳の老廃物の除去をし、免疫力アップ、代謝の調整などの役割もある。

また、私たちは、「ぐっすり眠れた」「あまり眠れなかった」など自分の睡眠を自分で評価しがちだが、それは脳波を調べないとわからない。

本当に眠れたかどうかは脳だけが知っているのである。

成長ホルモンは大人の健康にも影響

「成長ホルモン」は、脳の下垂体から分泌されるホルモンである。

子どもが成長するために必要というイメージが強いが、細胞を修復する機能や免疫を向上させる機能もあり、大人の健康と美容の維持・向上にも欠かせない。

成長ホルモンは、ノンレム睡眠のうち「深睡眠」と呼ばれる段階で分泌される。

また、分泌量が最大になるのは、眠って最初に迎えるノンレム睡眠の深睡眠である。

最初の深睡眠は、からだの成長のボーナスステージなのである。

「眠らない」とヒトはどうなってしまうのか

「断眠実験」は古くから行われてきたが、動物による断眠実験では、疲労状態に起因する感染症や、感染症にともなう多臓器不全で死亡している。

ヒトの例では、1963年、当時高校生だったランディ・ガードナーの断眠実験が有名である。

記録によると、2日目あたりから怒りっぽくなり、4日目には妄想が見られ、7日目以降には言語障害も現れ、11日目に実験を終了している。

ガードナーは後遺症もなく、1週間後には従来の生活リズムを取り戻したそうだが、危険性が明らかなため、断眠記録に挑戦することはおすすめできない。

From Summary ONLINE

本書は、最新の科学に基づいた新しい睡眠の常識について、図解でわかりやすく説明している。

快眠のヒントや、ビジネスパーソンのための睡眠とのつき合い方など、実践的な内容も充実。

「ナポレオンの3時間睡眠は自称?」「最適な睡眠時間の調べ方」「会議で眠くなってしまう理由」などのミニコラムも豊富で、読み物としても面白い。

著者は、睡眠は単なる「休息」ではなく、日中のパフォーマンスを高めるための最大の「生産性向上ツール」だという。

睡眠についての理解を深め、毎日のパフォーマンスを高めよう。

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