インフォメーション
| 題名 | 声のデザイン |
| 著者 | 林 重光 |
| 出版社 | ジー・ビー |
| 出版日 | 2024年1月 |
| 価格 | 1,980 円(税込) |
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TEDx『一瞬で惹きつける声を出す方法』100万回再生!
“全く同じことを話しても、声によって伝わり方が大きく変わる”
ということに気付いた世界のビジネスパーソンたちがいま、
ボイストレーニングに注目し始めています。
どんなに完璧に仕上げた資料も、
どれだけ優秀なマネージャーも、
「伝えるときの声」に無頓着だったらその真価が発揮されません。
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といった悩みを抱えるビジネスパーソンはぜひ、ご自身の声に着目してみましょう。
どういったシーンにどんな声が適しているのか。
いつでも安定した声を出し続けるには何が必要なのか。
誰もが生まれながらに持つ「世界にひとつの個声」を磨き、
あなたの真の魅力や伝えたいことが、より相手に伝わるようになる1冊です!
引用:Amazon
ポイント
- 声の重要性に気づいた政治家や経営者たちは、声に対する高い意識を持ち始めている。海外のエグゼクティブには「声のコンサルタント」をつける人が珍しくない。時代の変化によって、日本人にとっても発声教育を取り入れる重要性が高まってきているのである。
- 人それぞれ生まれ持った体や顔が違うように、声もまた違うのである。誰かのようになれない自分を責めるのではなく、自分の「個声」を大切にしながら磨いていけばよいのだ。
- 著者は、声は心の持ち方や体の状態など、さまざまな要素が複雑に絡み合って生まれるものだと述べている。そのため、理想の声を手に入れるためには、心と体の両面を整えていくことが重要であるとしている。
サマリー
なぜ政治家や経営者は声のコンサルタントをつけるのか
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズのスピーチやプレゼンは、今も多くの人の心を動かしている。
その言葉選びやスピーチの構成、ジェスチャーやスライドの使い方などから、彼のステージには非常に多くの学びがある。
しかし、あまり注目されていないが、実はジョブズは声の使い方が非常にうまい。
話すリズムに緩急をつけ、パートによって音量を変えるなど、声を巧みにコントロールしているのだ。
このように、声の重要性に気づいた政治家や経営者たちは、声に対する高い意識を持ち始めている。
日本ではあまりなじみはないが、海外のエグゼクティブの間では「声のコンサルタント」を雇うことは珍しくない。
時代の変化によって、日本人にとっても発声教育を取り入れる必要性が高まってきているのである。
誰もが「個声」を持っている
声に対する強い関心は、海外のエグゼクティブのような社会的地位の高い人だけでなく、一般のビジネスパーソンにも浸透している。
プレゼン力やスピーチ力など、話すことに対する高いパフォーマンスが求められるようになってきているのだ。
こうした背景から、声と言葉を使ったコミュニケーションに悩みやストレスを抱える人も増えている。
例えば、身だしなみであればフォーマルな場で求められる一定の基準が示されているが、声についてはその基準がない。
そのため、多くの人は自分以外の人の声や話し方を参考にする。
そうしたローカルモデルを設定することは間違いではないが、人それぞれ生まれ持った体や顔が違うように、声もまた違うのである。
誰かのようになれない自分を責めるのではなく、自分の「個声」を大切にしながら磨いていけばよいのだ。
声は4つの要素からできている
声から受ける印象はさまざまであるが、声を構成するのは次の4つの要素である。
①高低
声が高いか低いかは、声帯の振動数で決まる。
緊張すると高くなりやすいなど、心理状態によって大きく変化する。
②強弱
声の大きさ。
声門に、どれだけ強い空気(呼気)を送ることができるかによって強弱が決まる。
③テンポ
声を出すために必要な呼気量をどのぐらい継続することができるかで、声を出すテンポが決まる。
④音質
声の音色のこと。
声帯の使い方、共鳴腔の形、息の方向などによって変わる。
この4要素を知っておくことで感覚ではなく、具体的なアプローチによって声に変化を加えることができる。
理想の声を見つけて真似る
立場や状況に合わせて求められる声を出せるようになるには、理想のモデルを見つけることが大切である。
例えば、職場でプレゼンのスキルを高めたいのであれば、同じ職場にいる人の中で、スピーチやプレゼンが上手な人の声の4要素について調べてみる。
①高低②強弱③テンポ④音質、それぞれの要素について5段階評価を行い、自分の声と比較するのである。
そうすることで、自分の声との違いを把握することができる。
お手本にしたい人の声の要素を分析し、真似てみることによって、自分の声を理想に近づけていくことができるのだ。
ただし、著者は他者の声そのものを目指すのではなく、自分の声にその人の良い要素を取り入れることが重要であるとしている。
また、自分の「個声」を尊重しながら、良い部分を取り入れて磨いていく姿勢が大切であると述べている。
心を不安定にさせる敵を知る
著者は、理想の声を出すためには技術だけでなく、心の状態を整えることも重要であると述べている。
声を不安定にさせる要因は、外的要因と内的要因に分類できる。
外的要因とは、その日の天候や会場の空気など、自分以外に原因があるものである。
これらは自分でコントロールすることは難しいが、事前に予測しやすいため、対策を立てることが可能である。
一方、内的要因とは、緊張しやすいことや滑舌への苦手意識など、自分自身の中にある原因を指す。
内的要因は、声だけでなく日常生活のパフォーマンスにも影響を及ぼすことがある。
例えば、プレゼンテーションが近づくと緊張から食欲が低下したり、睡眠不足になったりして、本来の力を発揮できなくなる場合がある。
著者は、こうした内的要因についても外的要因と同様に原因を把握し、適切な対策を講じることが重要であるとしている。
自分の心を不安定にさせる要因を理解し、それと向き合うことが、より良い声づくりにつながるのである。
理想の声を育てる「心・技・体」のアプローチ
著者は、声は心の持ち方や体の状態など、さまざまな要素が複雑に絡み合って生まれるものだと述べている。
そのため、理想の声を手に入れるためには、心と体の両面を整えていくことが重要であるとし、「心」「技」「体」の3つの観点から声づくりについて解説している。
1、「心」では気持ちの作り方が声に与える影響
2、「技」ではすぐに実践できる発声や話し方のテクニック
3、「体」では理想の声を支える体の整え方
また、声に関する悩みの多くは、単なる話し方の問題ではなく、その人の考え方や生活習慣とも深く関係しているという。
そのため本書では、まず実践しやすいテクニックを紹介しながらも、その後は人生経験や日々の習慣を振り返り、声に影響を与えている根本的な要因を探っていく。
理想の声を身につけるためには表面的な改善だけでなく、自分自身と向き合いながら継続的に心身を整えていくことが大切なのである。
From Summary ONLINE
本書は、「何を話すか」だけでなく、「どのような声で話すか」が、相手に与える印象や伝達力を大きく左右することについて解説した一冊である。
声を「心・技・体」の3つの観点から捉え、誰もが生まれ持つ「個声」を磨くための実践的な方法を紹介している。
これまで声について深く意識したことがなかったが、本書を読んで、声を磨くことは自分の強みを高めることにつながると思った。
同じ内容を話しても、声によって相手に与える印象や伝わり方が変わり、コミュニケーションにおける声の重要性も改めて認識した。
本書は、自分らしい声について考えるきっかけを与えてくれる素晴らしい一冊であった。