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【サクッとわかる ビジネス教養 脳科学】

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題名サクッとわかる ビジネス教養 脳科学
著者加藤俊徳
出版社新星出版社
出版日2025年4月
価格1,500円(税込1,650円)

 

 見るだけで、最新の脳のしくみや効果的に成長させる方法がわかる!

本書では、脳のしくみの基本から、最新の研究でわかってきた脳の高次機能とその伸ばし方までが見るだけでわかります!

本書の前半では脳のしくみを解説しています大脳、小脳、脳幹、前頭葉、大脳辺縁系、大脳基底核、海馬、松果体、ニューロン、シプナスといった聞いたことがある脳についての仕組みや働きがわかります。
また、記憶や感情、運動などのメカニズムについても、平易な言葉で解説しています。
後半では、脳のネットワーク化をベースにした脳のしくみと活用法を解説。とくに、高次脳機能を使った活動ではネットワークを意識した活用が必須です。
高次脳機能とは、脳のさまざまな部位を同時に働かせること。たとえば、野球のボールをキャッチャーに投げるには、脳の運動系や思考系、視覚系、伝達系などが関連して働く必要があります。
これらを理解し活用するには「脳番地」を理解し、脳番地ごとの特徴にあわせた働かせ方を知ることが重要です。
「脳番地」とは、本書の著者ある加藤先生が提唱しているもの。上記に示した「運動系」「思考系」「視覚系」「伝達系」以外にも「記憶系」「感情系」「聴覚系」「理解系」があり、合計8つの番地に分かれます。この8つの各部位の機能を整理しマッピングしたものが「脳番地」です。
これらを理解し、それぞれの特徴を活かすことが大切なのです。
じつは、大人が脳を成長させるにはネットワークの強化が必須です。上記の高次脳機能の例にて説明したように、脳は連携して働きますので、ネットワークを意識した伸ばし方があります。これができれば、大人でも脳を成長させられます。
つまり、日頃の過ごし方によって、伸ばしたい能力を伸ばすことも可能だということです。しかもそれは、5歳でも20歳でも50歳でも可能です! 100歳だって脳は成長できるのです。

本書では、前頭葉や大脳辺縁系、脳幹、ニューロンなど、聞いたことがある言葉をメカニズムと共に理解できるだけでなく、このような脳の特徴を活かす伸ばし方も解説しています。

引用:新星出版社

ポイント

  • 脳の枝ぶりとは脳内の情報伝達を担うネットワーク、白質の発達具合のこと。その人の経験や学習の積み重ねによって成長していくため、個人ごとに異なる形をしている。
  • 脳番地とは主に大脳皮質をいくつかのエリアに区切り、それぞれどんな機能を担っているのかをマッピングしたもの。各番地にどれくらい枝ぶりが発達しているかが可視化されることで、個々人の脳の特性をより深く理解できる。
  • 特定の脳番地だけを鍛えるのではなく、2つの異なる脳番地を鍛えることによってより効率的に脳力を高めていくことが可能となる。

サマリー

はじめに

私たちの行動や思考を支える中心となる器官、脳。

しかし、私たちが日々の生活の中で脳そのものを自分自身として実感することはなく、脳の仕組みを意識することもほとんどないといってよい。

科学の世界でも、脳はその構造や働きの複雑さから長年解明できないままになっていた。

それが、近年の技術革新と研究によって、ベールに包まれていた脳の謎は少しずつ明らかになっている。

本書は脳内科医であり株式会社「脳の学校」の代表を務める著者が、多くの人にとって理解しやすいように脳の仕組みを文章とビジュアルの両面から解説した一冊だ。

脳は自分で育てられる!脳の枝ぶりと脳番地

本書の中で著者が特にページを割いて伝えている内容がある。

それが脳を鍛えるトレーニングに関する項目だ。

紹介されているトレーニングはどれも脳に関するある概念をベースとして構築されている。

それは「脳の枝ぶり」「脳番地」という2つの概念だ。

どちらも馴染みのない言葉だろう。

以下にそれぞれの内容を説明する。

脳の枝ぶり:
脳内の情報伝達を担うネットワーク、白質の発達具合のこと。

その人の経験や学習の積み重ねによって成長していくため、個人ごとに異なる形をしている。

脳番地:
主に大脳皮質をいくつかのエリアに区切り、それぞれどんな機能を担っているのかをマッピングしたもの。

各番地にどれくらい枝ぶりが発達しているかが可視化されることで、個々人の脳の特性をより深く理解できる。

著者によると、自らの脳の枝ぶり(個性)を把握し、脳番地の特性を理解した上で効率的なトレーニングを行うことで、脳は自ら育てていくことができるという。

クセと個性を活かして伸ばす脳番地別トレーニング

脳はそれぞれの機能に特化した「脳番地」で構成されており、各脳番地が協力し合いながら働いている。

また、現代の脳科学では、脳力を鍛える鍵は脳細胞そのものを鍛えることではなく、脳内ネットワークの発達にあるとされている。

つまり、特定の脳番地だけを鍛えるのではなく、2つの異なる脳番地を鍛えることによってより効率的に脳力を高めていくことが可能となるのだ。

以下に、本書で紹介されている8つの脳番地とそれぞれを鍛えるトレーニング方法を紹介していく。

1,思考系脳番地

役割:人の意思決定や目標達成を支える脳の総司令塔であり、多角的な視点を持つ力や柔軟な対応力を育む。

場所:前頭葉の左右両側に位置する。

トレーニング方法:足腰のツボをマッサージする、自分の意見に対する反論を考える、1日の目標を20文字以内でつくる、寝る前に3つのこと(その日の出来事や感謝したいこと)を記録する

2,伝達系脳番地

役割:脳の広報部門であり、コミュニケーションや情報発信を担う。言語での表現を司る左脳の伝達系と、表情や身振りなどの非言語コミュニケーションを司る右脳の伝達系に分かれている。

場所:前頭葉に位置する。

トレーニング方法:団体競技に参加する、おもてなし料理をつくる、相手の口癖を探しながら話を聞く、相手の話に3秒の間を開けて応じる

3,理解系脳番地

役割:脳に入ってくるさまざまな情報を統合し、正確に理解する。聴覚系、視覚系、記憶系などの他の脳番地と密接に連携し、それらから受け取った情報を整理して意味づけを行っている。

場所:頭頂葉から側頭葉に位置する。

トレーニング方法:自分のプロフィールをつくる、部屋の整理整頓・模様替えをする、ボランティアに参加する、普段読まない本を熟読する

4,感情系脳番地

役割:あらゆる感情を生み出し、それらを管理する。

場所:側頭葉内側部にある扁桃体を含む大脳周辺系が中枢となり、前頭葉、頭頂葉にも分散して位置している。

トレーニング方法:褒めノートをつくる、楽しかったことベスト10を決める、植物に話しかけてみる、新しい美容院を開拓する

5,運動系脳番地

役割:体の動きをコントロールするとともに、脳全体を活性化する起点にもなっている。

場所:前頭葉の後部側に位置する。

トレーニング方法:歌を歌いながら料理をつくる、利き手と反対の手で歯磨きをする、日記を手書きする、階段を一段とばしで下りてみる

6,視覚系脳番地

役割:目から入ってくる情報を処理し、物の形や色、動きなどを認識する。

場所:前頭葉と後頭葉に位置する。

トレーニング方法:雑踏を歩く際に空きスペースを見つける、鏡を見ながら毎日10種類以上の表情をつくってみる、自分の顔をデッサンする、映画やドラマのキャラをまねてみる

7,記憶系脳番地

役割:人の記憶を担う。情報を整理し、必要に応じて引き出す機能を持っている。

場所:側頭葉を中心に位置する。

トレーニング方法:1日20分の暗記タイムをつくる、新語・造語を考える、日曜日に翌週の予定をシミュレートする、前日に起きた出来事を3つ覚えておく

8,聴覚系脳番地

役割:耳から入ってきた音声情報を処理する領域で、音や声を分析する。

場所:側頭葉に位置する。

トレーニング方法:あいづちのバリエーションを増やす、自然の音に注意を払う、ラジオを聴きながら寝る、会議中の発言を速記する

伸ばしたい能力を定めたら、脳番地に応じたトレーニングを生活の中に組み込んでみるのがいいだろう。

先に述べたように、脳力は2つの異なる脳番地を鍛えることによってより効率的に高めていくことができる。

上述のトレーニングにはすでに密接する脳番地を同時に鍛えるポイントが組み込まれているが、トレーニング時の意識を変えることでその効果はさらにパワーアップできる。

例えば、記憶力を伸ばしたい人が記憶系脳番地を鍛えるトレーニング「前日に起きた出来事を3つ覚えておく」を行う場合、単に出来事を暗記するのではなく、その出来事に付随する感情も一緒に覚えておくように意識する。

そうすることで、記憶系脳番地と強く連携している感情系脳番地を活性化させることができ、記憶力をより効率的に向上させることが可能となるのだ。

From Summary ONLINE

運動不足に悩み、克服を試みたことのある人、あるいは筋力をつけようと筋トレに励んだことのある人は多いだろう。

しかし、私たちの中で脳力を高めるトレーニングをした経験のある人は果たしてどれくらいいるだろうか。

おそらくほとんどいないのではないか。

鏡で見ることのできる身体と違って、脳は簡単にのぞき見ることができない。

だからこそ、脳はその影響力の大きさにもかかわらず手付かずのままになってきた。

裏を返せば、そこには無限のチャンスが秘められている。本書はそんな脳の可能性を提起し、具体的なトレーニング方法まで導いてくれるまさに脳の教科書といえる一冊だ。

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