インフォメーション
| 題名 | 30代にしておきたい17のこと |
| 著者 | 本田 健 |
| 出版社 | 大和書房 |
| 出版日 | 2010年9月 |
| 価格 | 814円(税込) |
30代は人生を変えるラストチャンス!ベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え』の著者が教える、30代にしておきたい17のこととは。
引用:大和書房
ポイント
- 20代でさまざまな体験をした上で、「パートナー・仕事・住居 」、人生で最も大切なこの3つを選ぶのが30代である。30代で何を選択するかによって、残りの人生の幸福度や豊かさが決まる。
- お金は、パートナーシップと並んで、30代の人生を左右する大切な要素である。自分はいくら稼ぐつもりなのか、いくら使うつもりなのかを考えておくことが重要だ。そこを見誤ると、自己破産に陥ったり、いくら稼いでもお金が残らなかったりすることになる。
- あなたの人生に豊かさをもたらすものは、才能でも、チャンスでも、運でもなく、「人」である。20代は、たくさんの人と出会い、あなたなりに感じるものがあっただろう。ところが、30代に出会う人は、あなたの人生そのものを形づくっていく存在になるのだ。
サマリー
人生の90%は30代で決まる
著者は、60歳以上の成功者にインタビューしてきて、その多くが「人生で最も大切な基盤づくりは30代だった」と語っている。
もちろん、40代になって人生が変わる人もいるし、フットワークの軽い人は、60代を超えても変わっていく。
しかし、それまで何も考えてこなかった人が、いきなり変わろうと思っても難しい面がある。
人生の90%は30代で決まる。
だからこそ、変わるなら30代のうちなのである。
自分にとっての幸せ、豊かさを定義する
30代に入ると、20代の頃の幻想は消えていく。
白馬の王子様が迎えに来て結婚することも、独立して起業することも、お金持ちになって成功することも、現実味のないイメージに過ぎないと気づくだろう。
自分の人生の大枠を現実的に捉え始める30代にこそ、「自分にとって幸せな人生とは何か」を定義しておくことは、とても大切なのだ。
幸せは人によってまったく違う。
年収何千万円も稼ぐことや高級車に乗ることが、必ずしも幸せにつながるわけではない。
例えば、家族との時間を充実させることや、プライベートの趣味の時間のほうが、本人にとってははるかに意味があるかもしれない。
いずれにしても、幸せの基準が不明確だと、周囲に流されるような生活になってしまうだろう。
大事なのは、「自分にとっての幸せとは何か」を明確にしておくことである。
いくら稼いで、いくら使うのかを決める
お金は、パートナーシップと並んで、30代の人生を左右する大切な要素である。
20代からそれぞれがステップアップした段階にいるため、会社員の人は安定したまま固定化し、フリーランスの人は収入の幅が大きく揺れ動くこともあるだろう。
だからこそ、自分はいくら稼ぐつもりなのか、いくら使うつもりなのかを考えておくことが重要だ。
そこを見誤ると、自己破産に陥ったり、いくら稼いでもお金が残らなかったりすることになる。
例えば会社員であっても、「これでいい」と思うのであれば現実的な生活設計が必要である。
さらに上を目指すのであれば、積極的に投資をしたり、給料が上がるスキルを身につけたり、独立の準備をすることも必要だろう。
こうした方向性を決めなければならないのが30代なのである。
「自分はこれでいい」と決めたところが、あなたの人生の上限となる。
それが不幸というわけではないが、変化の少ない人生になるだろう。
それも一つの生き方である。
自分は、どの分野で何をしていくのか
自分の居場所を探すのが20代だとすれば、自分の居場所を決めるのが30代である。
仕事であれば専門分野、家庭やコミュニティも居場所かもしれない。
どこかに属しているという安心感は、幸せを感じる上でとても大切である。
例えば、素敵な女性たちに囲まれている男性がいるとしよう。
彼の周りには、おとなしい日本人タイプの女性、ラテン系のパワフルな女性、モデルのように綺麗な女性たちがいる。
彼は「どの人も素敵だな」と思い、一人に絞りきれずにいるうちに、結局誰もいなくなってしまった。
それは、椅子取りゲームで突然音楽が止まった瞬間に、自分の席を確保できない状態に似ているのだ。
「自分はここで骨を埋めよう」と思えるものに出会えた人は幸運である。
30代でその感覚が持てないと、根なし草のようになり、40代になっても何も積み上がらない人生になってしまうかもしれない。
30代のうちに、「この分野で生きていく」という方向性を定めること。
そして、その中で自分はどのような役割を担うのかを考えていくのである。
人脈を金脈に変える
あなたの人生に豊かさをもたらすものは、才能でも、チャンスでも、運でもなく、「人」である。
20代は、たくさんの人と出会い、あなたなりに感じるものがあっただろう。
ところが、30代に出会う人は、あなたの人生そのものを形づくっていく存在になる。
一緒に仕事をする人、一緒に遊ぶ人の質が、これからの人生を左右する。
だからこそ、付き合う相手は慎重に選ばなければならない。
人格的に素晴らしく、経済的にも成功している人たちと付き合えば、あなたも自然とその影響を受けるだろう。
反対に、人をだましてでも出し抜こうと考える人たちと一緒にいれば、あなたもいつの間にか、そうした価値観に染まってしまうのだ。
人脈とは不思議なもので、与えれば与えるほど、その質は高まっていく。
そのためには、普段から交際の幅を広げていくことが大切だ。
例えば、友人や仕事関係の人との交際費に年間10万円を使う人と、100万円を使う人とでは、人脈の広がりは格段に違ってくる。
同じように、書籍代に年間1万円をかける人と30万円をかける人とでは、10年後の人生はまったく違ったものになっているのだ。
人との付き合いや、新しいことを学ぶことにお金を惜しんではいけない。
その2つは、将来、最もよい利子となってあなたに返ってくるからである。
From Summary ONLINE
本書は、「30代をどう生きるか」で、その後の人生の質が決まるという強いメッセージを持っている。
思い返せば、30代は日々選択の連続で、あっという間に時間が過ぎてしまった。
悩んでいるうちに、人生に流されてしまったような感覚が、今でもある。
だからこそ、30代は本当に大切なのだ。
この本は、「自分は何を選び、何を大切にして生きていくのか」を、穏やかに、しかしはっきりと問いかけてくれる。
大事なのは周囲の価値観ではなく、「自分にとっての豊かさ」を明確にすること。
30代の方はもちろん、これからの人生を整え直したい人や、立ち止まって考えたい人に、ぜひ手に取ってほしい一冊である。