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【君は誰と生きるか】

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インフォメーション

題名 君は誰と生きるか
著者 永松茂久
出版社 フォレスト出版
出版日2022年10月
価格 1,650円(税込)

「人とのつながりが少ない」と無駄に焦ってはいないか?

ミリオンセラー作家が説き明かす、人生が変わる人間関係論

「人とのつながり、人脈が少ない」と、無駄に焦ってはいないか?

SNSを中心に「つながっている感」を必死に追い求める老若男女たち。

果たして、その先に何があるのか?何を得ようとしているのか?

そして、自分が本当に大事にすべき人は誰か?

その人が、あなたの人生の扉の鍵を握っているーー。

ミリオンセラー『人は話し方が9割』の著者が師匠と若者の対話を通して説き明かす、人生を変える人間関係論、誕生。

「ここからの人生、君は誰と生きる?」

引用:フォレスト出版

ポイント

  • 「成功」は人脈の“量”ではなく“質”で決まる。成功に必要なのは、新しい人との出会いではなく、今身近にいる人との信頼関係を深めることである。本書では「誰と生きるか」が人生の結果を左右すると強調している。
  • 「縁」は探すものではなく、深めるもの。広く浅いつながりよりも、少数でも深い縁を育てることが未来のチャンスを生む。表面的な人脈術ではなく、日常の人と人とのつながり・関係性こそが人生を動かす基盤となる。
  • 信頼は「与える」姿勢から生まれる。自分が何を得るかではなく、何を与えるかが信頼構築のカギとなる。損得勘定ではなく自分自身の“在り方”が、人を惹きつける最大の武器になるのだ。

サマリー

はじめに 成功は「誰と生きるか」で決まる

多くの人は「成功するためにはどうしたらいいか」という問いに対して、「新しい人脈を広げる」「影響力のある人とつながる」など、外の世界へ踏み出し自分の世界を拡げていくイメージを抱く。

しかし、著者・永松茂久氏は「世間一般に流れている人脈神話からあなた(読者)を解き放つこと」を目的にこの書を記したという。

本書の核心は、「成功は人脈の“量”ではなく、“誰と生きるか”という質で決まる」という考え方にある。

今すでに身近にいる人たちとの関係性こそが、自分の人生を大きく左右し、かつ成功へと導いてくれるものなのだと著者は説いている。

著者は約20年前、自身が事業を始めて間もない頃に出会ったある師匠(本書では匿名で述べられており、あとがきでその人物名が明かされるのでここでは伏せておく)との、当時の実際に行った対話を軸に、その教えをもとにした「人との関わり方」の本質を語っている。

本書は単なる(事業)成功の法則ではなく、人生の土台となる「人との向き合い方」を問うビジネス書である。

「人脈を増やす」より「今いる人を大切に」

本書の冒頭で、「成功するためにはたくさんの人と出会い、人脈を作ることで(仕事が)うまくいくはずだ」という著者自身が当時信じていた思い込みを打ち砕く問いかけがある。

約20年前、事業を始め、その成功のために日々奔走していた著者自身が信じてならなかった「人脈神話」。

著者は自分の信条としていたその認識に対し、師匠からの「お金と時間がもったいないな」という言葉を皮切りに話される「ここからの人生、君は誰と生きる?」という問いかけに、価値観の大きな変化が生じたという。

多くの人と出会うことを良いことだと信じて疑わない当時の著者に対し、自分がメリットを求めて会う人物は当然自分に対してもメリットを求めるはずだと、師匠は指摘する。

むしろ、いま目の前にいる人を大切にすることが、人を惹きつけ、信頼を育て、結果的に未来のチャンスを引き寄せると説く。

この考え方は、短期的な成功を求めるビジネス論ではなく、「長期的に信頼を築き続ける人間関係」の重要性を示すものだ。

「縁」を“増やす”ではなく“深める”

著者は、「縁」は探しに行くものではなく、日々の暮らしの中に既に存在する「縁」を深めていく中で拡がっていくものだと強調する。

SNSの登場と普及により、今は一見していろいろなつながり(師匠は「人脈」という言葉ではなく「つながり」という表現を好み、以降著者もこの表現で書が進む)が容易に得られるようになった。

一方でその価値が軽くなっている現状もある、と著者は述べている。

そんな時代だからこそ、人と深く向き合うことで強い関係、本当の「つながり」が生まれることが往々にしてある。

人との「つながり」「縁」といった内容について述べられる中で、師匠は「本との出会い」についても著者へ薦めている。

本というのはその著者が「誰かのためになるように」と心血注いで作り上げるエッセンスの集合体であり、対面で会話したり講演を聴くよりもはるかに深く学びを得ることができるからである。

自分が大切にすべき相手を見誤らない

著者は、自分の人生を振り返ったとき、「大きな転機はいつも人との関わりを通じて生まれていた」と語る。

しかし、それは派手な人脈や有名人とのつながりではなく、日常の中で真剣に向き合ってくれた人たちとの関係だったという。

著者は師匠との対話の中で、「いい出会いがないことではなく、自分にとって大切な人が誰なのかが見えていないこと」が人脈神話を信じる問題点であると指摘されており、

「『身近な人が楽しんでいる場所には、結果としてたくさんの人が集まる』ことを意味する近悦遠来(きんえつえんらい)」という考え方に基づいて人とのつながりを築きあげていくべきと指導されている。

他にも誰もが知る昭和の大スターにまつわるエピソードや、著者が経営する事業のキーワード「我在るところに桜咲く」について述べられており、自分の大切な人を笑顔に、幸せに、喜ばせることの重要性やその影響について語られている。

リーダーとして、大切にすべき人の感動を追及する

仕事で結果を出す人ほど、身近な人の感動を追及し大切にしている、と著者は説く。

例えば営業という仕事において、売る前ではなく買ってくれた後のアフターフォローを充実させること。

相手のそこで「感動」を増やしていくことでその感動を元に紹介が増える、といった事象が起きる。

あるいは身近なスタッフを大事にすることで自身に強力なファン・サポーターが生まれ、総じてチームとして繁栄することができる。

著者は「まず『与える』人が、結果として多くを得る」と述べる。

損得勘定で動く関係は一時的なものに終わるが、信頼をベースにした関係は長く続くのだ。

「誰を引き寄せるか」=「自分がどう在るか」

著者と師匠との対話の中で、「引き寄せの法則」とは「類は友を呼ぶ」とも言える、と述べられている。

「人は心で動く生き物である以上、自分と考え方や価値観、物事に向かう姿勢が似ている人と歩いていくようになっている」、そして「誰と生きるか?という問いは、自分自身の生きる姿勢に戻ってくる」と師匠は説く。

そして引き寄せの法則が上記の通りであれば、自分の立つステージが変われば当然「別れ」も隣り合わせとなる。

人がなんらかの形で進化する時、人間関係が入れ替わることは当然の出来事であり、その変化の中でも変わらずいてくれる人の存在を大切にすることの必要性も、著者は述べている。

人間関係がうまくいく3つのこと

人生の価値とは、「誰かに喜ばれると同時に、自分自身も同じだけ喜べること」であると師匠は著者に伝える。

人に「与える」ことの大切さを一貫して訴えてきた師匠だが、最終章では「与える」ことにも引き寄せの法則が働き、巡り巡って自分に与えてくれる存在が増えていくと述べている。

そして「与える」上で大切な3つのことは「笑顔でいること」、「相手の話に興味を持って耳を傾けて聞くこと」、「思いやりを持って相手に温かい声をかけること」であると、著者へアドバイスを送る。

恵まれた人間関係は偶然ではなく、日々の積み重ねによって作られる。

裏を返せば、「人との関係を大切にしない人は、どれだけ努力しても長期的な成功は難しい」という厳しい現実がある。

まとめ

本書のメッセージは非常にシンプルだが、強い説得力を持つ。

「人脈を広げろ」という成功法則が世の中に溢れる中で、著者は「今いる人を大事にすることこそが成功の近道」と明確に打ち出している。

本書の内容は、約20年前に著者が師匠と実際に対話した時の内容を再現しつつ、以降現在まで多くの成功を積み上げてきた著者自身の経験を加えて書き下ろしたものである。

師匠からのレクチャーから約20年の時を経て、著者はようやく本書を書き上げることができたと言う。

これまでに多くの著書や講演を経験してもなお、本書の内容を書き上げることに自分の力量が不足していると感じていたそうだ。

本書の最後に、著者はこう述べている。

「本当に大切な人は誰なのか? 本当に大切な人は笑っているのか?」

「君は誰と生きるか?」

From Summary ONLINE

「人脈を広げる」より「今いる人を大切にする」という考え方は、成功論の中でも強く印象に残るメッセージであった。

「成功とは“誰と”生きるかで決まる」という著者(師匠)の言葉は、キャリアだけでなく、プライベートな人間関係にも大きな示唆を与える。

仕事にも人生にも通じる“人との関係”の在り方を見つめ直すきっかけになる一冊である。

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