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【小さな会社のWeb集客 実戦書: 広告費合戦に一切巻き込まれず成果を出す極意】

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目次

インフォメーション

題名小さな会社のWeb集客 実戦書: 広告費合戦に一切巻き込まれず成果を出す極意
著者竹内勇人
出版社Kindle版
出版日2019年7月
価格1,000円(税込)

本書は「小さな会社のWeb集客は綺麗事では済まされない」という視点のもと小規模企業を取り巻くWeb集客の実態を赤裸々に描きだし“解決策”を提示する一冊です。SEO対策、リスティング広告、アフィリエイト広告、世の中にはさまざまなWeb集客のノウハウ本があります。しかし、実際に小さな会社がWeb集客をはじめようとした時、果たしてそれらはどこまで「実戦で」役に立つものでしょうか。確かに、知識はあるに越したことはありません。しかし、実戦で使えるかどうかは分かりません。本書では、小さな会社が実際にWeb集客を始めようとした際に「どういう壁にぶつかるのか」「失敗するパターンは何か」をリアルに解剖しています。そのうえで、解決策として『コンテンツマーケティング』を実践し、広告費をかけずに集客する方法を提案しています。Webは隣に大手サイトがあるのが当たり前の世界、大手と同じ土俵の広告費合戦に巻き込まれたところで勝ち目はありません。本書は、小さな会社のWeb集客を500社以上お手伝いしてきた著者が結論として辿り着いた、『小さな会社なりのコンテンツマーケティング』を徹底解説しています。「広告をやめて逆に売上が10倍以上になった」などの成果を挙げてきた、珠玉のノウハウが詰まった1冊です。

引用:Amazon

ポイント

  • 小規模企業が大手と同じ土俵で広告費の掛け合い合戦をしても勝ち目はない。小さい会社には、小さい会社だからこその戦い方があるのだ。自社の置かれた環境を理解し、したたかに立ち回る必要がある。
  • 小さな会社が行うべきWeb集客として、絶対的におすすめなのがコンテンツマーケティングである。コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値のある有益な情報を発信し、それを収益につなげるマーケティング手法だ。
  • コンテンツマーケティングにおけるコンテンツとは、主に「ブログ」を指す。「ブログ」と聞くと日記を思い浮かべるかもしれないが、ここでは自社の顧客になり得る人に向けて、役に立つ知識や耳寄りな情報をブログ形式で書いていくのだ。

サマリー

音声で聴く

なぜWeb集客はうまくいかないのか?

Webマーケティングが盛んになり、これだけITが活用されている世の中であるにもかかわらず、日本国内の多くの小さな会社は、Webを使った集客がうまくいっていない。

この実態について著者は、「小規模企業が、自社の立ち位置に基づく戦い方を知らないこと」が根本原因だと指摘している。

大手と同じ土俵で広告費の掛け合い合戦をしても、果たして勝ち目はあるのだろうか。

小さい会社には、小さい会社だからこその戦い方がある。

自社の置かれた環境を理解し、したたかに立ち回る必要があるのだ。

とはいえ、Web集客は小さな会社にとって、いまだ可能性に満ちたフロンティアである。

やり方次第で売上はいくらでも伸ばせる拡張性があり、Web集客こそ小さな会社に大きなチャンスが広がっているのだ。

コンテンツマーケティングで広告費合戦に巻き込まれない集客を

小さな会社が行うべきWeb集客として、絶対的におすすめなのがコンテンツマーケティングである。

コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値のある有益な情報を発信し、それを収益につなげるマーケティング手法だ。

これは単なる売り込み広告ではなく、自社の商品やお店、業界に関する有益な情報を発信することでファンを獲得し、集客へ結びつける方法である。

この手法なら広告合戦に巻き込まれず、継続することでコストを抑えながら、安定的な集客を得ることができるのだ。

基本は自社ホームページで情報発信をおこなう。

なぜSNSではなくホームページなのかというと、コンテンツマーケティングがSEOと密接に関わっているからである。

SNSは検索エンジンにヒットしづらく、フォロワー以外の不特定多数にリーチするのが難しいのだ。

一方、SEOは検索結果というネット上で多くの人が集まる一等地に自社ページを表示させることができ、より多くのクリックを獲得しやすい。

有料で表示されるリスティング広告と比較しても、SEOによる集客力は中長期的に見れば格段に強まっていく。

SEOに強い自社ホームページを作る

ひと口にホームページといっても、SEOの観点から見るとその質は千差万別であり、ホームページの良し悪しが今後の成果を大きく左右する。

SEOには200を超える評価基準が存在し、大きく分けると次の3つに分類される。

  1. 良質なコンテンツ(ユーザーにとって有益な情報が含まれていること)
  2. リンク評価(信頼の証となるナチュラルリンクを獲得していること)
  3. サイトの品質(低品質アルゴリズムの対象にならない適切な構造であること)

有益な情報を盛り込んだ良質なコンテンツは努力次第で作成できるが、土台となるホームページ自体の評価が低い場合、どれだけ良い記事を書いても上位表示されないケースは多々ある。

ホームページの基本構造を最初からSEOに強く作っておかないと、後からどんなに頑張っても、成果につながらない可能性が高いのだ。

もし予算に余裕があるなら、この部分への投資は決して惜しむべきではない。

コンテンツマーケティングは、ホームページを「長く使える武器」として少しずつ育てていくイメージである。

そのため、可能であればSEOに強いサイトを構築できる技術者に、しっかりとした基盤を作ってもらうことが望ましいだろう。

ホームページができたら情報発信しよう

コンテンツマーケティングにおけるコンテンツとは、主に「ブログ」を指す。

「ブログ」と聞くと日記を思い浮かべるかもしれないが、ここで扱うのは収益につながる有益な情報発信である。

自社の顧客になり得る人に向けて、役に立つ知識や耳寄りな情報をブログ形式で書いていくのだ。

まずは続けることが何より大切であり、難しく考えすぎて発信をやめてしまっては全く意味がない。

最初から完璧を目指す必要はなく、日記感覚でとにかく書き続け、発信に慣れていくことをおすすめする。

大切なのは「思いやりの気持ち」

コンテンツマーケティングとは、自社のターゲットとなるお客様を想像し、その人たちが求めている情報を提供することで、集客から売上につなげる方法である。

こちらから売り込む広告とは異なり、お客様が欲している情報を先に提供するのが特徴であり、広告が効きにくいと言われる現代において、もっとも合理的なWeb集客の方法だと著者は考えている。

そして、このコンテンツマーケティングを成功させる最重な要素が「思いやりの気持ち」である。

お客様が求めていることを想像し、必要な情報を届けるには、思いやりが欠かせない。

日々お客様と向き合っていると、その場でしか気づけないことが多くあるのだ。

そうした気づきをコンテンツとして発信し、さらにお客様からの反応を受け取ることで、また新たな気づきも生まれる。

その積み重ねが、お客様をより深く理解するきっかけとなるだろう。

From Summary ONLINE

本書は、小さな会社が広告費をかけずに集客することをテーマに、特に「コンテンツマーケティング」を軸とした具体的な解決策をまとめたものである。

小さな会社が大手と同じ戦い方をしても勝ち目はない。

広告費を大量投入して即効で勝負するのではなく、仕組みをつくり、自社メディアを育て、持続可能な集客チャネルを確立することが重要なのである。

本書では、コンテンツのキーワード選びや構成についても丁寧に解説されており、初心者にも理解しやすい。

広告費をかけなくても成果を出せるという視点は心強いだろう。

広告予算が十分に取れない中小企業・個人事業主、あるいは限られた予算とリソースの中でWeb集客に取り組んでいる方、

また、長期的に「広告以外」の集客チャネルを育てたいという経営者・担当者にとっても、非常に有用な一冊である。

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