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【最強のディズニーレッスン】

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インフォメーション

題名最強のディズニーレッスン
著者ムーギー・キム&プロジェクト・ディズニー
出版社三五館シンシャ
出版日2018年4月
価格1,870円(税込)

 

●東京ディズニーランド開園35周年にあわせ、これまでになかった最強のディズニー本、誕生。
『最強の働き方』『一流の育て方』などベストセラービジネス書でおなじみのムーギー・キム、最新書き下ろし。
開園35周年を迎える2018年4月15日にあわせ、各分野の専門家を結集したチーム「プロジェクト・ディズニー」を結成、2年がかりで準備してきた“夢と魔法のビジネス書”。
●本書の特長①:最強のディズニー本
サヨナラ、”感動サービスディズニー本”! 本書はありがちなディズニー書と異なり、時価総額20兆円に迫るエンタメ帝国ディズニーの成功の秘訣の全体像に迫る一冊です。
なぜディズニーのネズミは世界中で成功したのに、ネコのドラえもんは日本だけで伸び悩んだのか?
ディズニーランドとディズニー映画を何倍も深く楽しめるようになります。

●本書の特長②:夢の国のビジネス書
自己実現・ビジネス戦略・リーガル知識・人材開発の理論を、すべてディズニーの愛すべきキャラクターおよびディズニーストーリーに紐づけて、徹底的に楽しみながら学べるよう執筆されています。
難解でお堅くなりがちなビジネス書を、夢の国の魔法で、ディズニー映画なみの楽しさに仕上げています。

●本書の特長③:最強の自己啓発書- 前向きで勇気が溢れる、すぐ真似できる50の教訓
私たちはどう働き、どう生きるべきなのか? 生き方、働き方の悩みへの向き合い方を、ウォルト・ディズニー本人や歴代CEO、主要社員、映画の主人公たちの挫折と失敗、そして復活の歴史から、明るく楽しく学べます。
失敗や挫折をしても、負けずに再チャレンジする、本当の強さと勇気が内面から沸き起こる一冊です。

●本書の特長④:超豪華執筆陣
執筆陣はムーギー・キムが、ハーバード・オックスフォード・インシアードのディズニー研究家とともに、世界中のディズニー社員や専門家を徹底調査して2年かけて執筆。すべてのディズニー映画を分析し、世界中のディズニーランドを訪問し、ディズニーベストセラー作家たちへの綿密な直接インタビュー実施。
ディズニー映画やディズニーランドを、知的に満喫できます。

【世界中のグローバルエリートたちが、ディズニーから学んだ教訓を一冊に】
本書は、無味乾燥なビジネス書でもなければ、「涙と感動」を押しつけるディズニー礼賛本でもない。ハーバード・ビジネススクール、インシアード、オックスフォードのディズニー研究者および、ディズニー本のベストセラー作家たちを結集して2年の歳月をかけ、ビジネス上の教訓を誰もが夢見心地で楽しく学べるよう、すべてディズニーストーリーに魔法で結び付けた“夢の国のビジネス書”なのだ。〔本文より抜粋〕

引用:Amazon

ポイント

  • 自己実現の第1歩として、まず自分自身を知ることから始める。幼少期の原体験と社会の文化背景を理解すると自己認識が深まる。
  • 自分がやりたいこと、好きなことを長く追求することがキャリア成功の第1条件となる。興味のあることであればモチベーションを保つことが可能だからだ。
  • リーダーシップのスタイルは会社の状況や社員の能力に応じて複数知っておくことが必要だ。最適なリーダーシップをとれるよう柔軟に対応することが大切である。

サマリー

はじめに

なぜディズニーだけが企業として巨大化したのか

著者はディズニーがグッズ・映画・テレビ・ゲーム、世界中のテーマパークへと拡大し、企業として成長を続けられる理由に強い関心があった。

本書は、世界中で持続的な成長の秘訣とディズニーから学べる最強の働き方のエッセンスを「楽しみつつ、夢見心地で学ぶこと」が目的である。

本書の特徴として、全てのビジネスパーソンに当てはまる「最強の働き方」を「夢の国」で学ぶことができる。

ビジネスの基本をディズニーを例に、4つの章に分けてそれぞれの分野の専門家を集めて執筆されている。

第1章では、ウォルト・ディズニーの人生、ディズニーランド建設の原点、きっかけとなった起業家精神を紐解く。

第2章では、ウォルトの死後、後継者たちがどのように企業を成長させたのか、戦略や教訓からビジネスパーソンが何を学べるか書かれている。

第3章では、法律や契約の極意についてディズニーの映画を用いて学ぶ。

第4章では、東京ディズニーランドで働くキャストの方々などへのインタビューからトップクラスのサービスがどのように生み出されているのかが明らかにされている。

夢の国のビジネス書で、ビジネスの教訓を楽しく学ぼう。

自分のやりたいことにまっすぐに。

自己理解

自分自身を理解するには、幼少期の原体験と社会の文化背景を知ることが重要だ。

それは、原体験が自分の人生の価値観を決める要素であり、そこに気づくことが自分自身の理解への第1歩となるからだ。

ウォルト・ディズニーは貧しい家庭に生まれ、幼少期は夏は非常に暑く、冬は凍死する人が出るほど厳寒のミズーリ州で育った。

ディズニーランド建設時はもともと自然豊かな敷地だったが、ウォルトの体験から自然の猛威を回避し安全な世界にするべく全て更地にした。

彼の世界観は厳しい自然環境で育ったから生まれる発想であること、アメリカ文明の「天地創造」の考え方から作られていると指摘されている。

様々なディズニーの名作でも本当の自分の原点を知ることの大切さが伝えられている。

このように、自己認識を深めることが自己実現へと繋がる。

自己実現

自分が興味があり、好きで得意なことを長く追求することが自己実現キャリア成功の第1条件なのである。

できないことや苦手なことで自分を過小評価せず、好きで得意なことで再評価してほしい。

やりたいことや好きなことであれば、主体的に最後まで取り組むモチベーションもキープできる。

得意分野を伸ばしてこそ、人生は輝く。

起業家精神

ウォルトはおとぎ話をアニメーションストーリーにし、キャラクターブランドを作り、そのライセンスで稼ぐという新しいビジネスモデルを成功させた。

またディズニーランド建設というテーマパークビジネス進出もウォルトが先駆者である。

1951年に1つ目のディズニーランド建設後、1964年にさらに広大な土地を買い、2つ目を建設した。

現状に満足せず、挑戦し続ける情熱が世界的な起業家の資質であると言える。

周囲を巻き込んでコミットする

周囲から反対されていても説得し、自分の持っている全てを捧げる強いコミットメントが人を動かす。

リーダーの熱狂的な情熱は周囲のモチベーションを高め、その気にさせるのだ。

周囲からの反対や冷たい声に負けずに、自分を信じ抜く力と強さが、起業家としての強さの奥義である。

ディズニー社のビジネス戦略

2つの戦略

ディズニー社は映画スタジオとして創業したが、次第に映画のみならず音楽やグッズの子売りなど幅広く事業を自ら展開している。

世界最大の総合エンターテイメント企業として長期にわたり成長を続けている。

ディズニーの戦略として「テントポール戦略」と「フランチャイズ戦略」の2つがある。

「テントポール戦略」は、精選された大規模な作品に巨額の制作費をつぎ込んで爆発的なヒットを狙う戦略だ。

ヒットしなければ赤字になる相当のリスクがあるが、他社に真似できないクオリティの高い作品を作り出すことが可能になる。

「フランチャイズ戦略」は、コンビニの中華まんやスマホゲームとディズニーキャラクターのコラボのように横展開をして収益化を目指す戦略だ。

この2つの戦略で強いコンテンツに集中投資し、成長を持続させている。

2人のリーダー

⚪︎マイケル・アイズナー

ウォルトが亡くなってからの20年間、ディズニー社の業績は悪化し瀕死状態だったが復活に導いた。

主に映画部門の立て直しと、家庭用ビデオの普及により過去作品から最新の作品をビデオ化して販売するなどピンチをチャンスに変えている。

さらに、東京とパリにテーマパークを開園した。

⚪︎ロバート・アイガー

アイズナーによって再建に成功したものの、映画の製作本数を増加したことによる品質の低下やフルCGアニメーションの時代に取り残されたことにより、また業績が悪化する。

ピクサー社のスティーブ・ジョブズとも契約の更新で揉めていたところを関係修復したのがアイガーだった。

ピクサー社を買収し、フルCG アニメーションの作品を大ヒットに導いた。

また、iPodにビデオ映像を配信するデジタルコンテンツにも積極的に尽力した。

歴代のディズニー社の中でも2人は特に業績が群を抜いている。

リーダーシップのスタイルは対照的だが、業績を高めたのは環境や状況に合うリーダーシップをとったからだ。

大切なのは会社の状況や社員の能力に応じてその時に必要なリーダーシップが取れるように多様な引き出しを持っておくこと。

組織として

人種や性別に関わらず多様な人材と女性が活躍できる環境に整っている。

偏見を持たないことがディズニー社の公正性のアピールにもなる。

それだけでなく、ストーリーやキャラクターが様々なバックグラウンドを持つ人や視点から作り上げられる。

仕事の充実感ややりがいを感じられて活躍できる場所を与えられるかも強い組織を作る上で重要なポイントだ。

また、将来を見据えた組織作りにもディズニー社は力を入れている。

グローバルに行われる研修プログラムでは5年後の世界の状況、流行、テクノロジーを語り合う。

夢のような話をディズニー社は戦略として反映しているから他に類を見ないユニークさがある。

マーベル・エンターテイメント買収など巨大投資案件がひっきりなしに実現したそうだ。

長期間成長を続けられるのは、多様性を大切すること、未来志向であること、夢の実現へ一人一人が尽力しているからかもしれない。

From Summary ONLINE

誰もが知っているディズニーがどのように誕生したのか、成長を続けている理由をビジネスの視点で読み解いている。

ディズニーで働くキャストの皆さんはもちろん、ハーバード・ビジネススクール卒業生やオックスフォードのディズニー研究者の方々に綿密にインタビューをして出来上がった1冊だ。

ディズニー名作の例えもあり、ビジネス本は難しいと感じる方にはとても親しみやすいのでぜひおすすめしたい。

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