インフォメーション
| 題名 | 「自分」を仕事にする生き方 |
| 著者 | はあちゅう |
| 出版社 | 幻冬舎 |
| 出版日 | 2017年12月 |
| 価格 | 1,430円(税込) |
何もやらないうちから不安になるなんて無意味! 言い訳だらけの人生から脱出しよう。ネット界のスターが実践する自分を武器にする極意。「自分」とは、人生で築きあげた最大の財産であり、武器。そんな「自分」を無駄なく有効活用して、楽しく生きていくための方法をとことん具体的に現実的に伝授します。たとえば、◎自分が幸せになれない仕事は手放していい。◎仕事を選ぶ時「世間体」は捨てる。◎才能がなければ行動を速くする。◎楽しそうなことにはどんどん飛び込む。◎お金を目標にしなくなってからが本番。◎自分が生きやすい世界をつくるための仕事をしよう! ……などなど。不安なのはみんな同じ。あとは、一歩踏み出せるかどうかです。何もやらないうちから不安になるなんて無意味! 言い訳だらけの人生から脱出しよう。ネット界のスターが実践する自分を武器にする極意。「自分」とは、人生で築きあげた最大の財産であり、武器。そんな「自分」を無駄なく有効活用して、楽しく生きていくための方法をとことん具体的に現実的に伝授します。たとえば、◎自分が幸せになれない仕事は手放していい。◎仕事を選ぶ時「世間体」は捨てる。◎才能がなければ行動を速くする。◎楽しそうなことにはどんどん飛び込む。◎お金を目標にしなくなってからが本番。◎自分が生きやすい世界をつくるための仕事をしよう! ……などなど。不安なのはみんな同じ。あとは、一歩踏み出せるかどうかです。
引用:幻冬舎
ポイント
- 本書は「自分という最大の資産を最大限活用して、今よりも楽しく豊かに生きていくために、読者が自分自身の価値に気づく」をテーマに、「他人に選ばれる人生」から「自分で選び、自分の人生や経験を仕事にする人生」へとシフトするためのマインドや行動指針を提示する。
- 最初の大切なことは「自己理解」と「自己受容」だ。なぜなら「自分」について知らなければ「自分」を仕事にすることはできないからだ。その過程で自身の様々な感情と向き合う必要が生じるが、完璧ではないことや自分の弱さを含めて自己受容することによって、自然体でいることができるようになり、やがて自分が幸せになるためのその挑戦が周囲からの信頼や共感・応援につながっていく。
- 「好きなことをする≠楽を選ぶ」ではなく、困難や努力を伴っても続けたいと思える対象を見つけ、継続していくことが、世界を自分にとって住みやすいものに変えるための仕事になる。
サマリー
はじめに
本書のテーマは、「自分という最大の資産を最大限活用して、今よりも楽しく豊かに生きていくために、読者が自分自身の価値に気づく」ことである。
著者は会社員を経てフリーランスとなり、学生時代から実績を残してきたブログを通して「自分」で仕事を得てきた。
その経験から、「他人に選ばれる人生」から「自分で選び、自分の人生や経験を仕事にする人生」へとシフトするためのマインドや行動指針を提示している。
時代の変化に伴い、インターネットやSNSにより個人が発信できる/発見される機会が増えた今、「自分」を仕事にすることは決して特別な人だけの選択ではない、と著者は説いている。
自分を知り、自分を好きになる
著者が最初に強調していることは、「自己理解」と「自己受容」である。
自分がどんな人間で、何が好きで、どんな価値観をもっているのか。
「自分」について知らなければ「自分」を仕事にすることはできない。
また、自己理解をする過程では自身の様々な感情と向き合う必要が生じるが、完璧ではないことや自分の弱さを含めて自己受容することによって、自然体でいることができるようになる。
そうして自己肯定感・自己効力感が持てることで、自ら上げてしまっている挑戦へのハードルが下がり、やがて自分が幸せになるためのその挑戦が周囲からの信頼や共感・応援につながっていく。
発信する力を身につける
「自分」を仕事にするためには、自分の考えや経験を外に向けて発信することが不可欠である。
著者はブログなどのSNSを通じて自分をさらけ出し、発信し、そこから仕事を生み出してきた。
その実体験を踏まえ、発信は「誰かのウケ」を狙う必要はなく、自分の好きなことを好きなように表現することが大前提である。
著者の述べる発信の本質は「自分が楽しまなくちゃ、楽しさは人には届かない」ものであり、その本質を忘れずに継続することで、自分の軸や世界観が提示されていく。
その日々の積み重ねが共感を得て、信頼を築き、やがて仕事の依頼や新たなつながりへと続き「自分をブランド化する」第一歩となる。
好きなことを形にする働き方
著者は自分の好きなこと・やりたいことを仕事にするために、人生において都度必要な取捨選択をしてきた。
自分の好きなことや興味・関心を仕事に変えるために意識するべきは「チャレンジする量を多くすること」と著者は述べている。
行動を多く、かつ速くするためには、その決断をさらに速くできるようになることが求められる。
また、「好きなことをする≠楽を選ぶ」ではなく、困難や努力を伴っても続けたいと思える対象を見つけ、継続していくことが「世界を自分にとって住みやすいものに変えるための仕事」になると著者は述べている。
自分を資産に変える
本書では「お金を稼ぐ」ことをゴールにしていない。
著者が繰り返し述べるのは、「自分自身を資産化する」という視点である。
目に見える収入だけが自分の価値や資産なのではない。
たとえばSNSで積み上げたフォロワーとのつながりや信頼関係、好きな人と過ごす時間や関係性を大事にする。
そういった事柄すべてが将来の仕事につながる資源となる。
資産を積み上げるうえで大事なのは、「今の仕事に直接つながらないこと」と思われるようなことでも、自分の世界観を広げるものなら「楽しそう」という気持ちひとつで飛び込むこと。
その姿勢が仕事を呼び込む大きなきっかけになることもある。
仕事も人生も自分で選ぶ
「自分」を仕事にすることは、自由と責任を同時に背負うことでもある。
自分のやりたいこと、楽しいことを仕事として行える一方で、その過程においてつねに自分の選択・判断がプレッシャーになる。
だが、その選択の積み重ねこそが「自分の人生を生きる」という感覚を育む。
また、著者は「自分」を仕事にすることは自分一人で完結するものではなく、人とのつながりを大切にすることでもあると強調する。
「新しい仕事や新しい人間関係の中では新しい自分に出会うことになる」、「生き方や価値観において共通点があるから友達になる」と著者は述べており、そのような人とのつながりにより仕事の効率化も得られていく。
「モチベーション」という考え方をやめる
著者は「モチベーションが上がらないからできない・進まない」という考え方をやめようと提案している。
なぜなら対価のある仕事には責任が発生し、その仕事はモチベーションではなく、責任感でやり遂げるものだからである。
しかし一方で、モチベーションの有無で作業効率が左右されるべきではないが、人間は感情の生き物であり調子が出ない日もある。
その対策として前述のような人とのつながりを通じたエネルギーチャージや、声を出したり身体を動かすことで気持ちを上げるといった方法を提示している。
「自分」を生きることが最大の仕事
本書を通して伝えられるメッセージは明快である。まずは自分を知り、自分を好きになり、自分のために生きる。
そうして自己受容した上で、自分の世界観を発信する。
そのプロセスの先に、「自分」を仕事にするという生き方がある。
時代は大きく変わりつつあり、特別な才能や環境がなくても、誰でも挑戦することが可能なのだ。
「自由を選ぶ人はどんどん自由になっていく」「理想を選ぶ人はどんどん理想が現実になっていく」と著者が述べているように、「自分」を生きていくことで人生をフルに楽しむ方法を手中に入れることができるのである。
From Summary ONLINE
「自分」を仕事にするために必要なマインドや行動指針について、著者の実体験を元に綴られた書籍である。
同時に「自分」について知り、そのすべてを受容することで人生が楽しく、豊かになるという「幸せになる」ための思考回路も提示されている。
「仕事」について悩む人はもちろん、「人生」において苦難を感じている人にも薦めたい。